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北の挑発に海外メディア「一触即発」「予測不可能」 危機感を増幅(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米CNN放送のトム・フォアマン氏(左)と退役将軍で軍事専門家のジェームズ・マークス氏が10日、韓半島の戦争シナリオを説明している。(CNNホームページ)

韓半島と日本列島は10日、超緊張状態となった。北朝鮮が最近、射程距離2500-4000キロの中距離ミサイル「ムスダン」を東海(トンヘ、日本名・日本海)側に移動させ、この日にミサイルを発射するという予測が既定事実のように報道されていたからだ。

ミサイルは発射されなかったが、海外メディアの報道は過熱していた。米国、日本、ロシアなどのメディアは北朝鮮の挑発を「以前とは違うレベル」とみている。一部は韓半島を「一触即発の戦争直前状況」と描写した。落ち着いている韓国人の対応とは大きな温度差があった。

米ABC放送局は9日(現地時間)、「北朝鮮のミサイル発射の可能性と開城(ケソン)工業団地閉鎖措置」をトップニュースで伝えた。韓国当局者の話を引用し、「平壌(ピョンヤン)で4度目の核実験の兆候が把握された」と伝えた。海外特派員のウッドロフ氏がソウル現地で制作したニュースだった。ウッドロフ氏は05年から北朝鮮を4回訪問して取材した経験があるほか、イラク戦争従軍記者として活躍したベテランだ。


10日、ソウル光化門(クァンファンムン)ABC放送局韓国支局で会ったウッドロフ氏に「韓半島の危機状況に対する見解」を尋ねた。

--韓国の国民は比較的落ち着いているが、海外メディアは過剰反応しているようだ。

「考えてほしい。米国のすぐ上にあるカナダが北朝鮮のように挑発すれば、米国人は大騷ぎするはずだ。韓国の人々は60年以上もこうした状況で暮らしているので慣れているが、米国の人々は理解できない。米国メディアが過剰報道(overdoing)しているというのは事実だとしても、この状態で(韓国が)このように落ち着いていることが納得できないからだ」

--北朝鮮の挑発が「韓半島危機(Korea Crisis)」レベルであるのは正しいのか。

「韓国でどんなことが起きているのか、海外メディアとして(取材するのは)難しい。まだ危機と言うにはまだ早い。ミサイルが海・陸地など、どこに落ちるかによる。試験発射なら、大きな心配ではない。そうでない場合は新しい局面に入る」

--北朝鮮が実際に挑発する可能性はあると見るか。

「北朝鮮は挫折し(frustrated)、切迫した(desperate)状況だ。若くて経験のない金正恩(キム・ジョンウン)は予測しがたいというのが問題だ。実際に戦争までにはならないと見るが…」



北の挑発に海外メディア「一触即発」「予測不可能」 危機感を増幅(2)

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