尖閣諸島周辺の様子。
1996年の交渉開始以降17年間、尖鋭に対立してきた双方の漁業交渉が劇的に妥結したのは、日本の電撃的な譲歩によるものだ。尖閣諸島問題をめぐって中国・台湾と同時に対立している日本としては、台湾に“EEZ操業”というニンジンを提示してでも、中台の共同戦線を打ち崩す必要があった。台湾も、尖閣諸島の領有権問題はひとまず後回しにして、本格的なマグロ漁獲期間に入る今月中に合意をして実利を取るのが得だと判断したと見られる。この日締結された協定では、双方とも領有権問題には言及しなかった。
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