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羅老号キッズ「韓国も米国・ロシアのような宇宙大国に」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イム・ソクヒ専任研究員(左から3人目)が6日、果川科学館で講演を終えた後にファンらと記念写真を撮った。一緒に写っているのは春川の高校生で、彼らは同じ科学探求班に所属している。この日朝果川にきた。(写真=国立果川科学館)

「(動画音声)3秒、2秒、1秒、発射」「あのカウントダウンは私がしました」「うわー」。

京畿道果川(キョンギド・クァチョン)の国立果川科学館創造ホール。韓国で初めての宇宙ロケット羅老(ナロ)号の1月打ち上げ映像を見守った生徒らの口から感嘆の声があふれでた。一緒に見守った大人たちは大きい拍手を送った。6日に行われたイム・ソクヒ韓国航空宇宙研究院専任研究員の特別講演でのことだ。

イム研究員は羅老号打ち上げ当時、全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)の羅老宇宙基地打ち上げ指揮センター(MDC)内の技術放送を担当した。ロシアのバウマン・モスクワ工科大学で留学しロシア語に堪能なためだった。だが、放送がテレビで生中継されたことで、全国民が「歴史の瞬間」とともに永遠に記憶する声の主人公となった。これに先立ち2009年の1度目の打ち上げ失敗直後には李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)の前で「ふさがれてもふさがれても、それでも私は行く。魂になって歳月になって」という詩人チョン・ドンムクの「必ず行かねばならぬ道」という詩を朗読して話題になったりもした。


講演会場を訪れた生徒たちはそのようなイム研究員をテレビの芸能人を見るように珍しがった。彼の一言一言を逃さないよう耳を立て、穴があきそうなほど資料画面を凝視した。その中には特に「羅老号のおかげで宇宙にはまった」という“羅老号キッズ”が多かった。両親と弟とともにソウル・松坡区(ソンパク)から講演を見にきたというシン・ヨンチャン君(12)は、「大きくなったら国防科学研究所で仕事をしたい。いつか韓国も米国やロシアのような宇宙大国になるだろう」と元気よく話した。

イム研究員は生徒たちに「宇宙に対する夢」を植え付けようと努めた。羅老宇宙センターで撮った星の写真を見せ、「空には黒い色より白い色(星)が多い」と話した。「人工衛星がますます小型化される傾向で(海外のロケットに比べ推進力が大きくない)韓国のロケットでブルーオーシャンを開拓することもできる」と話した。

「宇宙開発は科学者やエンジニアだけがするのではない。宇宙服を作るデザイナー、宇宙ステーションを設計する建築家も必要だ。みなさんのだれもが宇宙と関連したことができる。15年後にも私はこの分野で仕事をしているだろう。その時また会ってあいさつをしよう」という結びの言葉にまた拍手があふれでた。

講演後に生徒らは先を争って彼に走り寄りサインをもらい記念写真を撮った。イム研究員は「何度も講演をしたがこのような経験は初めて。子どもたちが親ではなく本当に自分がやりたいことを探したら良いだろう。私もそのおかげでこの場に立った」と話した。

この日の講演は果川科学館が「科学の月」の4月に合わせて用意した。13日にはチョ・グァンレ羅老号打ち上げ推進団長、20日にはソン・ビョンチャン博士、27日にはキム・ジフン専任研究員と羅老号打ち上げの主役の講演が続く。インターネット受付は締め切られ、残余座席に限り講演当日に先着順の入場が可能だ。



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