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アノニマス「金正恩は退け」 サイバー戦争を継続

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国際ハッカー集団「アノニマス(anonymous)」の対北朝鮮インターネットサイト攻撃が次第に強度を高めている。

アノニマスは4日、北朝鮮の代表的な対南宣伝サイト「わが民族同士」(uriminzokkiri.com)の会員情報9001件を公開流布した後、朝鮮労働党傘下機構「反帝民主民族戦線」と金日成(キム・イルソン)放送大ホームページ「わが民族講堂」を相次いでハッキングした。この両サイトには、金正恩(キム・ジョンウン)国防委員会第1委員長の顔に猪八戒が合成された写真がメインホームページに登場した。

アノニマスはユーチューブ公式アカウントで、北朝鮮とのサイバー戦争を宣言する動画報道資料も公開した。「北朝鮮作戦(Operation North Korea)」と題したこの映像は3分7秒。この映像でアノニマスの象徴「ガイ・フォークス」の仮面をかぶった男は「北朝鮮は核実験などの挑発をやめるべきだ。金正恩も直ちに退け」という警告メッセージを送った。この仮面をかぶった男は、独裁国家に単独で立ち向かう義賊を扱った米国映画「Vフォー・ヴェンデッタ」の主人公をモデルにしている。


アノニマスは北朝鮮関連情報の無差別流布も止まらなかった。この日、テキストファイル共有サイト「ペーストビン」に北朝鮮のファックス番号187件を公開した。北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「一連のハッキング攻撃とそのレベルからみて、アノニマスの対北朝鮮サイバーテロはもう始まったとみられる」と述べた。

実際、アノニマスの攻撃は戦略に基づいて順次進行している様相だ。アノニマスはわが民族同士の会員9001人の個人情報を公開する前、2日、同サイトの会員1万5000人の情報を入手したと主張した。6月25日に北朝鮮のすべての政府サイトをまひさせるというコメントもツイッターに載せた。このためアノニマスの対北朝鮮サイバーテロは、最終的に北朝鮮内部コンピュータネットワークを狙っているという見方が出ている。

これまでアノニマスのハッキングは、北朝鮮が外部にサーバーを置く対北朝鮮宣伝サイトに集中していたが、これは北朝鮮内部のネットワークに連結した政府サイトなどを攻撃するための橋頭堡にすぎないということだ。

インターネット振興院によると、北朝鮮が運営可能なインターネットサイトは最大1014件ほどと把握されている。北朝鮮内部では1300余りの機関がイントラネット「光明」をインターネットのように活用しているという。高麗大の林鍾仁(イム・ジョンイン)情報保護大学院教授は「北朝鮮は長い間、内部と外部のネットワークを隔離してきたが、ハッキングが持続的に準備されてきたとすれば、攻撃を避けることはできないだろう」と述べた。アノニマスは2011年、米国と英国の政府関係機関、北大西洋条約機構(NATO)など国際機構を相次いでハッキングしている。

一方、今回の攻撃を主導したと主張するアノニマスの一員(@Anonsj)はこの日、中央日報のインタビューに応じ、「アノニマスが北朝鮮内部のネットワークを攻撃できるほどの条件をすでに確保した」と述べた。また「内部ネットワーク攻撃はまだしていないが、いくつかの攻撃方法を準備した」と伝え、サイバー攻撃を予告した6月25日以前にも追加ハッキングの可能性を残した。さらに「すでに警告を終えたので、北朝鮮が挑発行為をすれば、追加のハッキング作業が行われるだろう」と語った。

攻撃の対象には北朝鮮労働党機関紙の労働新聞(rodong.rep.kp)と朝鮮中央通信(kcna.kp)、「朝鮮の声」放送(vok.rep.kr)、ラジオ放送平壌放送(gnu.rep.kp)のホームページなどを挙げた。



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