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【社説】北朝鮮、消耗的な挑発行為を中断すべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が韓米合同軍事演習を口実に緊張を高めている。 南北間、朝米軍当局間の通信線をすべて遮断したのに続き、韓国を狙った砲兵部隊には「1号戦闘勤務態勢」を、米国を狙った戦略ロケット軍には太平洋地域の米軍基地に対する打撃計画の完成を公言した。 続いて開城(ケソン)工業団地閉鎖の動きを見せ、東海(トンへ、日本名・日本海)側にミサイルを移動させるなど、緊張を高めるための手段を総動員している。

さらに08年に冷却塔を爆破した寧辺5000キロワット原子炉の再稼働宣言、核武装強化の法制化、「核放棄は破滅」と強調した金正恩(キム・ジョンウン)の演説などを通じて、核保有強化意志を明らかにしている。 最近の一連の行為は前例が見られないほど極端だ。 年末のミサイル試験発射、2月の3度目の核実験に続き、3カ月ほど続いている。

このように脅迫的な言動とは違い、北朝鮮が全面戦争を準備する兆しはないという。 軍当局者は「一部の北朝鮮軍人が田植えに動員された例もある」と話した。 金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官も昨日、「全面戦争の挑発の兆しはないが、局地的な挑発の可能性があり、対応している」と国会で明らかにした。 結局、北朝鮮の行動は心理戦的な性格が強い。


北朝鮮のこうした強迫的な行動に対し、韓米軍当局は圧倒的軍事力優位を誇示する正面対抗をしてきた。 米国は核潜水艦とイージス駆逐艦、B52およびB2戦略爆撃機、F22戦闘爆撃機、Xバンドレーダーなどを韓半島周辺に持続的に投入し、「北朝鮮が脅迫しても意味はない」というメッセージを送っている。 また局地挑発の可能性に対しても、韓国軍当局は「支援勢力と指揮勢力を含む10倍報復原則」を明らかし、米国もともに対応することを公式化した。

こうした中、市民の間では「韓半島に戦争が起きるのだろうか」という心配より、「何も起きないだろう」という楽観が広まっている。 過度な安保不安がもたらすさまざまな副作用を考慮すれば、幸いなのかもしれない。 北朝鮮が過去に何度も緊張を高めてきたという経験も作用しているはずだ。 結局、北朝鮮の行為は苦労に比べて効果がほとんどない。 若い指導者、金正恩国防委員会第1委員長の権力基盤を固めるための国内向けとしても費用があまりにも大きい。

これ以上、浪費的、消耗的な行為をしないよう北朝鮮に求める。 結局残るのは北朝鮮住民の疲労と懐疑だけだ。 より生産的なことに目を向けなければならない。 約10年前に試みた経済改革の先鋒、朴奉珠(パク・ボンジュ)を労働党政治局員、首相に座らせたのは評価に値する。 より果敢な改革を実践するべきだ。

同時に国際社会との和解にも目を向ける必要がある。 被害妄想的な安保不安感を払拭しなければならない。 核放棄の意思をはっきりと示すだけでも、韓米は積極的な対話と支援に動くことを繰り返し強調してきた。



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