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日銀、アベノミクスを支援…さらに強まる円安空襲に韓銀は(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
黒田は声明書で「物価2%目標を2年以内を『可能な限り早く』成し遂げるようにする」と宣言した。一層強化されたデフレーション(長期物価下落)解決の意志を明らかにしたのだ。この日、日本経済新聞は「米国よりはるかに多様な資産を買い入れるQE」と伝えた。

黒田総裁は歴史的な変化も断行した。通貨政策のテコを変えてしまったのだ。今までBOJは基準金利である1日無担保コール金利(現0.1%)を調整して物価と成長率変化を誘導した。だが、これからは通貨量を直接動かす方式を使うことにした。米国・韓国などが使う基準金利ターゲティングを日本が捨てたのだ。歴史的な回帰だ。主要国の中央銀行は1990年以降、通貨量をあきらめて基準金利をテコとして採択した。専門家はこれを「『新自由主義通貨政策』の勝利」と呼んだ。BOJが主要国の中央銀行の中で初めて新自由主義パラダイムから離脱したわけだ。

ロイター通信は「BOJがQEを初めて導入して通貨政策の新しい場を開いて米国・英国などに影響を与えた」として「今回の基準金利放棄も似た先例になり得る」と展望した。黒田総裁はこの日出した政策パッケージを「質的・量的通貨緩和」と名付けた。


これは黒田総裁と安倍総理の勝利宣言でもある。容易な戦いではなかった。ブルームバーグ通信は「通貨政策委員9人中、黒田が確保した票は4票にとどまった」と伝えた。残りは反対または消極的だった。このような劣勢にも黒田総裁は「BOJ関東軍」らが重視する制限的なQEと基準金利基盤通貨政策を全部廃棄した。

韓国や中国など主な交易国家は今までとは次元が違う円安攻勢に苦しめられることになった。それだけ日本企業らの輸出競争力は大きくなる。黒田の果敢なQEは11日、基準金利を決めなければならない韓国銀行(BOK)にも少なからず圧迫要因として作用する見通しだ。

◆BOJ関東軍=「量的緩和(QE)の父」であるリチャード・ヴェルナー(経済学)英国サウサンプトン大学教授がBOJ核心勢力に付けたニックネームだ。白川方明前総裁まで23年ほどBOJと日本経済政策を引っ張ってきた勢力だ。関東軍は日帝時代満州に駐留した日本軍だ。本土の統制から抜け出して非常に独自に動いた。BOJ核心勢力も過去の大蔵省と競争して独立的に通貨政策を繰り広げヴェルナー教授は彼らを関東軍と呼んだ。彼らは成長よりは物価安定と規制緩和、外国為替市場自由化などを重視した。



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