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“メディカルコリア”好評で外国人患者が集まる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソウル聖母病院のチョン・ナクギュン教授が骨髄移植手術を受けるためにアブダビから来た白血病患者のムハンマド君を病室で診療している。[写真=ソウル聖母病院]

カトリック系病院のソウル聖母病院がイスラム患者・保護者のために病院内に設置したイスラム祈祷室。

昨年10月4日午前2時、仁川空港の滑走路に所属航空会社が不明の飛行機が着陸した。中東アラブ首長国連邦の首都アブダビから飛んできた患者専用機「ロイヤルジェット(Royal Jet、アブダビ保健省所属)」だった。

機内には急性白血病で造血幹細胞(骨髄)移植を受けなければならないムハンマド・アル・ハドラミ君(11)が乗っていた。母・祖父と一緒だった。アラブ首長国連邦の医師2人も同行した。機内でムハンマド君に応急状況が生じる場合に備えてだ。

一行は救急車に乗ってソウル盤浦洞のソウル聖母病院に向かった。病院に到着したのは午前4時ごろ。この病院の小児白血病専門医、チョン・ナクギュン教授と専門看護士・国際診療センターコーディネイターの動きが慌しくなった。


2011年7月に初めて白血病という診断を受けたムハンマド君は、すでにがんが進行した状態だった。病院側は患者の体が骨髓移植に耐えられるよう抗がん治療を2回行った。3カ月にわたる坑がん治療で体からがん細胞が完全に消えると、今年1月には造血幹細胞を移植した。病院側が米国国立骨髄提供プログラム(NMDP)に依頼して空輸を受けた米国人の造血幹細胞が使われた。

今までの手術の経過は良い方だ。膀胱炎など手術合併症が完全に治れば、今月中に退院する予定だ。ムハンマド君の母は平凡な女性だ。彼女は病院の医療スタッフに「自国では骨髓移植ができないが、韓国に行けばできるということに驚いた」と述べ、感謝の意を表した。

1日まで中間精算されたムハンマド君の診療費は4億2000万ウォン(約3500万円)。最終診療費は5億ウォンを超えると病院側は推定している。国内の病院で治療を受けた海外患者1人の診療費では過去最高となる見込みだ。ムハンマド君の専用機搭乗(1億ウォン)・病院費用はもちろん、保護者の滞在費まで全額、アブダビ保健省が負担する。国民が病気なら無償で医療支援をする政策のためだ。

これまでは、ソウル牙山病院で昨年12月から今年2月まで入院治療を受けたベトナムのアルコール性肝硬変患者(53)が支払った4億3600万ウォンが最高額だった。この患者は弟から肝臓の一部の移植を受けた後、状態が好転して退院した。



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