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【コラム】日本ではへたなしリンゴは不良品だが韓国では…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
名節(韓国での旧正月やお盆)になると普通は果物一箱ぐらいは購入したり贈り物としてもらったりする。この時リンゴにへたがついているか、関心を持って見たことがあるだろうか。私が小学生ぐらいだった1970年代初め、町の市場に行くと、リンゴの箱からもみ殻をすくい出し、中に隠れていたリンゴを選び出す場面をよく見かけた。当時は今のように包装技術が発達していなくて、木箱にもみ殻やおがくずを入れてその合い間に良く熟したリンゴを入れて売っていた。当然、リンゴのへたがついていた。へたのないリンゴは商品からはずしておくのが常で、売れることもなかった。

しかし農産物の流通と包装技術が発達するにつれ、リンゴの間にはもみ殻の代わりに段ボールが使われ始めた。段ボールの上に置かれたリンゴが運送中に揺れて、へたがそばのリンゴをたびたび傷つけ返品される率が高まった。苦心の末に農家でへたを切り始めたのが、今まで続いている。

だが、今は多様な機能と材質の包装材料がたくさん開発されている。リンゴのへたによる傷の心配もしなくても済む。産地からリンゴの大きさにぴったり合うオーダーメイド型の発砲スチロールにリンゴを入れて出荷する。高速道路、運送車両、物流装備といった運送インフラもよく整備されている。リンゴのへたをわざわざ切り取る必要はなくなったのだ。


昨年、韓国政府の農林部とともに韓国農水産大学にリンゴのへたに関する研究を依頼した。その結果が興味深い。まず300グラムのリンゴを常温で一週間置き、水分が抜けながら重さが減っていく過程を見守った。へたのないリンゴは重さが4.8%(14.4グラム)減った一方、へたのあるリンゴは2.5%(7.5グラム)の減少で済んだ。リンゴのへたをそのままつけて置けば、保存期間が長くなって食感も長く保たれるという証拠だ。



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