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北朝鮮の党幹部「張成沢が金正恩を殴りつけるだろうという話も…」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が連日好戦性を見せている。16日には韓国の鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相に対し、「最初の刈り取り対象になるだろう」と述べた。このような南北緊張関係は中朝事業にも影響を及ぼした。北朝鮮と事業をしている中国人の北朝鮮への出入りが減った。15日に中朝国境地域で会ったある朝鮮族は、「北朝鮮が招請状を出さない。雰囲気が良くないから中国からも入ろうとしない。中国政府もそれとなく『なぜあえて入るのか』と尋ねる」と話した。中朝国境地域を訪れ北朝鮮から出てきた人に会い、北朝鮮住民と通話もした。まず北朝鮮西部地域から来た党幹部のカン・インファン氏(仮名)と会った。

――最近の党内部の雰囲気はどうなのか。

「いま(党の)上部ではみんな(金正恩が)まともな精神状態ではないという。政権を取って良くなったことはひとつもなく、情勢を悪化させるばかりという話が多い。期待したのととても違うというが私の考えもそうだ。それならなぜそのようにするのか。南朝鮮(韓国)からお金を出させようとするものだ。威嚇すればお金を出すから…」


――強硬派と穏健派が衝突するというが。

「そのような韓国の分析は知らない。私たちは毎日粛清するという言葉ばかり聞く」

――それでは党ではどのような話が行き来しているのか。

「ゴムひももあまりに引っ張れば切れると懸念する人が多い。これ以上情勢を緊張させてはならないという側が多い。外交的で老練な張成沢(チャン・ソンテク)が政治をしなければならないと話す人が増えている。張成沢が金正恩を殴りつけるだろうという話も出回っている。中国も張成沢を押すという話もある。しかしわれわれ(北朝鮮)が言うことを聞かず中国との関係が良くないという噂が広がっている」

――金敬姫(キム・ギョンヒ)労働党中央委員会委員の病気説について聞いた話はあるか。

「病気ということ以外は知らない」

他の北朝鮮住民たちとは電話で話した。

会寧(フェリョン)の住民キム・ホチョル氏(仮名)は戦争説に対し、「クジラのけんかでエビの背が割れるというが、われわれだけが公然と被害を受ける。本当に戦うには大声を張り上げず静かにする。ヒットラーも大声を張り上げて戦争をしたわけではないだろう」と話した。また「準戦時体制だ何だと言いながら百姓たちばかりいじめ人々がわめきたてる。食べ物もないのに誰がこのような状況を好むか。人々の中では『またお金が必要だからあのように脅迫するのだ』という話が回っている」

軍人家族であるコ・ヒリョン氏(仮名)は、「いま国境地域まで関係者が来て毎日情勢講演が行われているが、『今回は本当にこらしめてやる』という。人々はいっそ今回戦争が起きたらとひそひそ話している。こうやって生きるより戦争が起きていい暮らしをする韓国が勝てば食べる心配はしないと考えるため」と話した。

軍人キム・テジュン氏(仮名)は、「まともに食べさせてやりこめてやれば良いだろう」と話した。彼は「腹ではぐうぐう音がするのに銃を持って何を考えるか。われわれの小隊では2号倉庫(食糧と油など戦闘物資を保管する倉庫)を壊してごはんでも腹いっぱいに食べられればと思う。戦争が起きれば勝とうが負けようが食糧を放出し食べられるので幸いだと考えるほど意識が変わった」と話した。彼はまた「われわれは必ず勝って、米国本土まで吹き飛ばせる強力な武器を有していると宣伝するが、もし戦争をするならばわれわれが負けるということをみんな知っている。話せば銃殺だからみんな表情だけうかがっている…」と話した。



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