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【社説】金正恩の不測の事態に備えが必要だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨年北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に対する危害の試みがあったというニュースは衝撃的だ。具体的な状況に対する追加確認が必要だが、事実ならば安保当局が神経を尖らせなければならないことだ。北朝鮮内部の権力争いで予期せず最高権力者に不測の事態があり極度の混乱が発生する可能性があるためだ。そのような混乱がややもすると北朝鮮内部の武力衝突に広がりかねず、これは再び対南挑発の危険性を大きくさせるだろう。特に近い将来北朝鮮が核兵器を完成した状態で混乱が発生するならば大きな問題だ。

情報当局は最近北朝鮮が休戦協定廃棄を主張し緊張を高めていることが昨年の危害の試みと関連があるとみているという。20代後半の若い指導者として金正恩が権力基盤を固め体制を安定させるために軍部強硬派と手を握ることになったということだ。このような判断が合っているならば金正恩は今後相当期間対南・対外強硬路線に固守する可能性がある。これに伴い、哨戒艦、延坪島(ヨンピョンド)事件と類似の大型挑発を試みる危険性も大きくなるだろう。これまでなかった新たな方式で挑発してくる可能性もある。

実際に北朝鮮の最近の挑発的言動が緻密に準備されたものであり、今後相当期間続くという見方もある。韓半島での核戦争勃発の危機感を最大化させるため段階的に危機を高め、これを通じて多様な利益を得ようとするということだ。北朝鮮がいつもしてきた形態で新しいことではないともみることができる。しかし3度目の核実験を契機に最大限危機を持続させようとする意図があるものと把握されただけに備えがおろそかになってはならない。


安保当局は万一金正恩第1委員長に不測の事態が発生した場合に備えた方策を至急に用意しなければならない。核と化学・生物兵器など大量破壊兵器に対する迅速な処理がいつでも可能なように情報収集能力を最大化しなければならない。一方、北朝鮮が危機を持続的に高めようとする意図を持った場合に対する対策もなくてはならない。持続的な危機が経済状況に悪影響を及ぼすことを最小化しなければならないだろう。



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