依然としてメモリーチップなどをアップルに供給しているサムスン電子では、米国市場を正面から狙うことに多少のやりずらさを感じないでもない。それでも今回のギャラクシーＳ４発表の場に米国のニューヨークを選んだのは、アップルとの一戦を辞さない覚悟を示す第一歩だろうとウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）が１１日伝えた。サムスン電子は全世界のスマートフォン市場ですでにアップルを締め出したが、米国ではいまだに遅れている。


サムスン電子はすでに大々的なマーケティング攻勢を展開している。新製品の各種仕様や機能を徹底的に秘密にしながらも“味見”動画を相次いで公開して、消費者の好奇心を増幅させている。１１日に公開した動画では、ある少年がギャラクシーＳ４が入った箱を見ながら「僕が一番好きな色だ！きれい。夢のよう」とため息をもらす。空色と白色だけのギャラクシーＳ３とは違い、多様な色をリリースするだろうというヒントだ。米国の調査会社ストラテジー・アナリティクス（Ｓｔｒａｔｅｇｙ　Ａｎａｌｙｔｉｃｓ）のニール・モーストン（Ｎｅｉｌ Ｍａｗｓｔｏｎ）理事は「サムスンは、アップルに比べソフトウェアで遅れをとっているという指摘を受けてきた」として「今回の新製品には、これを補強した新技術が多く入るものと見られる」と説明した。サムスン電子はこのためデジタルペン分野で強い日本のメーカー、ワコムの株持分を取得してソフトウェア開発者を大勢スカウトした。