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【グローバルアイ】「停戦協定を盗まれた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「その日も(いつものように発表できることを期待ながらが)右手を高く上げて先生を見つめたが、無視された。 寂しさから涙が浮かんだ」。

韓人雑誌に掲載された韓国青少年作文賞の受賞作だが、北京の中国学校に通っていた小学3年生の衝撃と混とんがそのまま表れている。

中国の国語の教科書に掲載された戦争英雄譚を習う時間。 上甘嶺戦闘で敵陣のバンカーにかけ込んで戦死した人民解放軍、黄継光に関する内容だった。 幼い児童が知っているはずはなかった。 「暴悪で極悪無道な敵軍」が韓国軍第2師団と米軍第7師団だったことを。 韓国の戦史で狙撃稜線戦闘と呼ぶこの血戦が、中国では「上甘嶺大捷」として通じる。 江原道鉄原狙撃稜線高地。 1952年秋、42日間の戦闘が行われ、12回も領主が代わり、53年7月の休戦を控えて中共軍に渡すことになった痛恨の地だ。


中国の教科書は韓国戦争を抗米援朝戦争と規定している。 中国は「米帝国主義に対抗し、朝鮮(北朝鮮)を助けた」という正義の歴史観で包装し、後世に注入している。 中共軍司令官の彭徳懐も当事国の一員として停戦協定にサインした。 56年に制作された映画「上甘嶺」の主題歌「我的祖国」は、胡錦濤・国家主席の訪米時にホワイトハウス夕食会場に響くほど、13億人の中国人の愛国心を代表する歌になった。 中国人にとってこの戦争は南北だけの戦争でない。 児童だけでなく党幹部の教育でも愛国心教育の源泉と見なすほどで、アイデンティティーと強く結びついた戦争だ。

北朝鮮の停戦協定白紙化宣言に中国人が不快感を覚えている。 インターネットには毛沢東の弾圧で悲惨に生涯を終えた彭徳懐の写真が次々と載せられている。 彭徳懐は抗米援朝戦争の代名詞だ。 中国にもこの協定に“著作権”があるが、無視されたという怒りが起きている。 「停戦協定を盗まれた」という激怒も続いている。 北朝鮮が3度目の核実験後、公然と核保有国を自負する中、本当に北朝鮮をかばい続けてきた中国だろうかと思われるようなことが続出している。 より強い国連の制裁に賛同し、官営メディアの姉妹紙には北朝鮮の暴走を非難する内容があふれている。

「朝中関係=血盟」のような単一フレームでは、中国の行動を説明できない世の中になっている。 映画「レ・ミゼラブル」もそうだ。 フランス王政復古に反対するデモ隊に向けて発砲する場面は6・4天安門事件を思い出させるが、無削除で1000以上のスクリーンで上映中だ。 習近平指導部がスタートする微妙な時期に起きた偶然の連続のようではない。 改革・開放30年の成就と公職経歴を積んだ人たちで指導部を組んだ習近平時代なので、なおさらそうだ。

鄭鏞桓(チョン・ヨンファン)北京特派員



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