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世界14位の富豪「カジノ・リゾート誘致で韓国と日本が競争する立場」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

サンズグループのアデルソン会長は19日「雇用を創出し経済を復興させるのに大型コンベンションと複合リゾートほどの施設はない」と強調した。

ラスベガスのサンズコーポレーションのオーナーであり最高経営責任者(CEO)のシェルドン・ガリー・アデルソン会長が19日、中央日報との単独インタビューで、「韓国にカジノ設立許可が下りた場合、サンズ単独で40億~60億ドルを投資するだろう」と明らかにした。アデルソン会長は、「日本もカジノ許可に素早い動きを見せている。グローバルカジノと複合リゾート誘致で韓国と日本が競争する立場だ」と話した。

――中国・海南島に中国政府が初めてカジノを許可するという報道があった。海南島にカジノができても韓国は魅力的か。

「海南島ではすでに(中国政府などから)投資提案を受けたが断った。現金に換金できないなら本当のカジノではなく、規模もとても小さい。海南島は中国政府が水道の蛇口のように中国人の訪問を統制できる地域だ。真の複合リゾートとしての成功の可能性はあまりない」


――韓国はカジノを含む複合リゾート誘致にどんな強みを持っているか。

「私はカジノ事業家として知られているが、私はコンベンション事業家だ(※アデルソン会長は米国初の民間コンベンションのCOMDEXを作り、ラスベガスをコンベンション都市にした)。複合コンベンションセンター設置に韓国ほど魅力的な都市はない。国民の教育水準が高く、企業家精神に優れ、世界をリードする企業が多く布陣しているためだ」

――カジノがあるリゾートになぜコンベンション施設が必須なのか。

「複合リゾートは“コンベンション”と“ラグジュアリー観光”が2つの車輪となって回っていく。レジャーを楽しむ顧客は週末に来るため、平日に数千の客室を満たすにはコンベンション産業が必須だ。シンガポールのマリーナベイ・サンズ・コンベンションセンターには24のコンベンションセンターと250のミーティングルームがある。これはシンガポールにある5つ星級ホテル40カ所のコンベンション施設を合わせた規模だ。スケールメリットを備えているので国際的な会議が一度に集まってくる」

――2010年にオープンしたシンガポールのマリーナベイ・サンズはシンガポール経済にどのような効果を呼び起こしたか。

「マリーナベイがオープンしてから2年間でシンガポールの観光業売り上げが41%増えたという数値がある(※マリーナベイ・サンズホテルとコンベンションセンターにはオープンから2年で2000万人以上が訪問した。サンズホテルができてからシンガポールの経済成長率は2009年のマイナス2%から2010年には14.7%に急騰した。内需が回復し雇用が3万300件余り増えた)」

――韓国政府が韓国人が出入りできるカジノを許可する場合、どの程度投資する計画か。

「サンズコーポレーション単独で40億~60億ドルを投資するつもりだ。シーザーズ、ウィンズ、MGMなどラスベガスの代表企業はすべて大きな関心を見せており、これらをすべて合わせた場合には4~5年間で120億~150億ドルに投資規模が増えるだろう」

――カジノとコンベンションのほかにどのような施設を念頭に置いているか。

「マカオはサンズがベネチアンホテルを作り香港と肩を並べるほどのショッピング都市に生まれ変わった。このようなモデルを韓国にも適用するだろう。マリオ・バターリ、ジャン・ジョージなど世界的なシェフを誘致したい」

――韓国でどのような都市を念頭に置いているか。

「ソウルから近い地域にするのが必須だ。カジノだけでなく大型コンベンションを誘致するには交通アクセスと文化インフラなどすべてが整った地域でなければならない」

――アジア地域に投資を集中しているが。

「マカオのベネチアンホテルのそばに3300室規模のパリジャンというホテルを新しく建てている。欧州にはスペインに12のホテルが含まれた複合リゾートを作る。2014年から300億ドルを投じる」

――カジノになぜ自国民の出入り許可が必須なのか。

「カジノ全体の面積は複合コンベンションリゾートの2~3%にすぎないが、良い客寄せ商品だ。それだけでなく韓国にはすでに競輪や競馬など公認されたゲーム産業とともに地下ギャンブル経済がある。これを表に引きずり出し、強い規制を通じて適切に統制しようということだ。中国人も自国民だけ出入りできるカジノよりは韓国人が混ざるリゾートにはるかに魅力を感じると調査された」。



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