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【噴水台】スカートだと仕事ができないという偏見

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
休む時はいつもスカートを着る。ズボン姿の休息は想像することもできない。それで家ではいつもスカート姿だ。しかしそこまでだ。家を出る時はいつも戦闘服を着るかのようにズボンをはく。新聞社に入ってからずっとそうした。

そんな2年前、ある賞を受賞することになったが、新聞に載ったため周りに知られることになった。ある先輩が記事を見たとして私に出てこいと言った。先輩はスカートスーツを数着選んでおり、あれこれ着てみろといった。それからそのうちの1着を選んでそれを来て授賞式に行けというのだ。記事を見た瞬間、「この子は授賞式に何を着て行こうとするか心配になった」と話した。

その時私はむしろぶつぶつ言った。「なんでスカートを着るのか」と。先輩は聞こえないふりをした。それから尋ねた。「靴はあるか?」。ズボンばかり着ていた私にスカートスーツに合う靴があるわけがなかった。結局先輩が「若い気分で買ったが履けずにいる靴がある」としてつま先とかかとのとがった靴を探してくれた。服に靴まで履かせて、中には何を合わせストッキングは何を履けといちいちコーチしていたこの感傷的な先輩はこみあげたように話した。「このようにもう少し着飾って過ごしなさい。お母さんが生きておられたら…。スカートも着られないとは…」。


私の学校の友人と先輩後輩は全員女性なので彼女たちはズボンばかり着て通う私を見ると「わんぱく小僧のように生きれば幸せでない」と小言を言ったりした。先輩も同じ小言を言うところだった。その日ふと考えた。女性にとってスカートは単に服ではなく女性性あるいは女性同士の連帯感を確認するコードのようなものなのかもしれないと。

先週国家人権委員会がアシアナ航空の女性乗務員にスカートだけ着るようにしたのは性差別だとしてズボンをはけるようにすべきと勧告した。性別で仕事と行為を規制するのは差別なので当然の結果だと考えた。ところがその後ある知人から「むしろ女性乗務員はスカートだけ着ることを知って入社し、ユニフォームは本来規定されたものを着るのになぜ人権委員会まで出るのかと不平を言っている」という話を聞いた。そこで女性乗務員を取材してみた。17年目というある女性乗務員が話した。「スカートをはくと仕事ができないという見方がもっと性差別的でないですか?」

そうだ。それは明らかに偏見だ。ところが私も20年余り前に仕事を始め、まず最初にスカートを投げてしまった。スカートは劣等だと考えた。私は偏見に陥っていた。最近は時々スカートを着て出勤する。スカートを着ると気分が良い。そしてわかったのはスカートは仕事を妨害しないということだ。まだ私の“スカートインフラ”は貧弱だが、いまはスカートを“復権”させたい。スカートに罪はない。依然としてスカートをはいた女性がする仕事を不安に見たりスカートに対する“不穏な想像”が乱舞しても…。

ヤン・ソンヒ論説委員



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