サムスングループを創業した故李秉チョル（イ・ビョンチョル）氏の借名相続財産をめぐる“サムスン家”の訴訟が控訴裁へ進むことになった。

李秉チョル氏の長男・李孟熙（イ・メンヒ）氏（８２）は、三男・李健煕（イ・ゴンヒ）会長とサムスンエバーランドを相手に起こした４兆ウォン（３４００億円）台の株式引き渡し請求訴訟の１審で敗訴したことに対し、１５日、ソウル中央地裁に控訴状を提出した。

李孟熙氏側は控訴期間の最終日のこの日午前まで控訴するかどうか悩んだという。請求額をそのまま維持する場合、控訴審の印紙代だけで約１９０億ウォンにのぼるうえ、１審で完敗したからだ。


李孟熙氏側は４兆８４９億ウォンだった訴訟価額を控訴審では９６億４９００万ウォンに減らした。このため印紙代は４６００万ウォンとなった。しかし１審のように裁判中に請求金額を拡大する可能性もある。

ＣＪグループの関係者は「李在賢（イ・ジェヒョン）ＣＪ会長らは父・李孟熙氏の控訴を引き止めたが、結局、控訴したことに遺憾を感じている」と述べた。