北朝鮮がまた核実験を敢行した。 国際社会は直ちに糾弾声明を出し、国連安保理も新たな制裁決議案に取り組んでいる。 さらに外交安保の枠を根本的に変えるべきだという自省の声も聞こえる。 しかしこれはいつもの見慣れた風景だ。 問題は、過去と同じように中国の態度変化がなければ、現実的に北朝鮮に対する効果的な制裁は難しいという点だ。 このため国際社会の視線はまた中国に向かっている。
中国は北朝鮮の核実験の5時間後、準備された外務省声明を発表した。 要旨は「核実験に“断固反対”し、韓半島非核化、核拡散防止、北東アジアの平和と安定が中国の基本立場であり、関連国家が冷静に対処し、対話と交渉を通じて6カ国協議の枠組みで韓半島非核化の問題を解いていこう」というものだ。 過去の核実験声明とほとんど同じだ。
しかしこうした中国の態度は、北朝鮮の地政学的トラップにはまって状況をただ傍観しているというわけではない。 駐中北朝鮮大使を速かに外務省に呼んで抗議し、今後の朝中関係の設定、対北朝鮮支援の方式と規模、国境での経済協力など、あらゆるカードを取り出して検討している。 来月開催される全国人民代表大会で習近平体制が名実ともにスタートすれば、外交政策の大きな枠で北核にもう少し自由な対北朝鮮政策を見せる可能性もある。 ただ、中国の対北朝鮮説得と圧力は、朝中間の特殊関係を勘案すると、非公式的・非公開的な方式で行われる可能性が高い。
【時論】北朝鮮の核実験を眺める中国の悩み(2)
中国は北朝鮮の核実験の5時間後、準備された外務省声明を発表した。 要旨は「核実験に“断固反対”し、韓半島非核化、核拡散防止、北東アジアの平和と安定が中国の基本立場であり、関連国家が冷静に対処し、対話と交渉を通じて6カ国協議の枠組みで韓半島非核化の問題を解いていこう」というものだ。 過去の核実験声明とほとんど同じだ。
しかしこうした中国の態度は、北朝鮮の地政学的トラップにはまって状況をただ傍観しているというわけではない。 駐中北朝鮮大使を速かに外務省に呼んで抗議し、今後の朝中関係の設定、対北朝鮮支援の方式と規模、国境での経済協力など、あらゆるカードを取り出して検討している。 来月開催される全国人民代表大会で習近平体制が名実ともにスタートすれば、外交政策の大きな枠で北核にもう少し自由な対北朝鮮政策を見せる可能性もある。 ただ、中国の対北朝鮮説得と圧力は、朝中間の特殊関係を勘案すると、非公式的・非公開的な方式で行われる可能性が高い。
【時論】北朝鮮の核実験を眺める中国の悩み(2)
この記事を読んで…