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<WBC>勝利のカギは“外角攻め” 日本より韓国が有利

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹錫ミン(ユン・ソクミン、左)が14日、WBC韓国代表チームの台湾合宿で投球練習をしている。尹錫ミンはWBCのストライクゾーンを意識し、外角球を集中的に投げた。

「ナイスボール。コースを教えても打てない球だ」。14日の台湾合宿で、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)韓国代表の右腕エース尹錫ミン(ユン・ソクミン、27、起亜)の直球が捕手のミットに吸い込まれた。

捕手の姜珉鎬(カン・ミンホ、28、ロッテ)が「外角にもう1球」と声を上げた。今度は外側に鋭く曲がる変化球。打席に立っていたハン・ヨンドク投手コーチ(48)の体は鋭いボールにピクリと動いた。尹錫ミンの投球を眺めていたヤン・サンムン・ヘッドコーチ(52)は満足そうな表情を見せた。

韓国代表の左腕投手の中では朴煕洙(パク・ヒス、30、SK)が外角球を得意としている。柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督(50)は「外角攻めが優れている朴煕洙はチームのキープレーヤー」と話した。


WBCは“アウトサイド戦争”だ。06年、09年のWBC大会を経験した選手は「ストライクゾーンの外側を攻略することが重要になる」と口をそろえている。投手は外側ゾーンをできる限り活用し、打者は外角球に慣れなければならない。WBC予選ラウンドは米マイナーリーグの審判、本大会ラウンドは米メジャーリーグの審判が主審を行うケースが多い。米国のストライクゾーンがWBCのストライクゾーンということだ。

金泰均(キム・テギュン、31、ハンファ)は「米国の審判は内角に厳しく外角に寛大な傾向がある。投手は外角をできる限り活用するしかない。そうなれば自然に失投が出てくるが、それを逃してはいけない」と説明した。金泰均は第2回大会の第1ラウンド韓日戦で、松坂大輔から左中間に特大ホームランを放った。外側を狙ったストレートが真ん中寄りに入り、これを見逃さなかった。

バットが届かない外角球は我慢しなければならない。李承ヨプ(イ・スンヨプ、37、サムスン)が第1回大会の日本戦で逆転2ランを放ったコースも外角だった。左腕の石井弘寿のスライダーが外側にそれる瞬間を逃さなかった。李大浩(イ・デホ、31、オリックス)も外角球の対応に優れている。

韓国代表チームの打撃練習もアウトサイド攻略に重点を置いている。14日にフリー打撃をした金泰均はサク越え3本も不満げな表情を見せた。金泰均は「3本とも引っ張った打球だった。外角球を逆らわずに打つ打撃がまだうまくいっていない」と語った。

“アウトサイド戦争”は韓国代表にとって不利ではない。日本は外角よりも“インサイド勝負”に強い。日本の審判はよく内角球をストライク判定するため、日本の投手は内角攻めに優れている。このため韓日戦での決定的な一発はすべて外角勝負で生まれている。



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