オバマ米大統領は１２日夜（現地時間）、再選後の初の一般教書演説で、北朝鮮の核実験を「挑発」と規定した。続いて「北朝鮮の集団は国際義務を遵守する場合に限り安全と繁栄が保証されるという点を知るべきだ」と述べた。

１時間の演説中、北朝鮮の核に関する部分はわずか４文章にすぎなかった。しかし米国が今後行う制裁の強度については十分に伝えた。特に「こうした類の挑発は北朝鮮をさらに孤立させる」とし「同盟国とともにミサイル防衛網を強化し、脅威に対して相応の行動をとる」と強調した。

オバマ大統領は北朝鮮の核実験直後に発表した声明で、「必要な行動を段階的にとっていく」と明らかにした。短期的には国連安保理レベルの追加制裁に力を注いでいる。その後、軍事・金融制裁など独自の制裁カードを取り出す方針だ。ヌーランド米国務省報道官はすでに「あらゆる手段をテーブルの上にのせる」と警告している。


米戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）のビクター・チャ研究員は「２期目を迎えたオバマ大統領にとっては最初の外交的危機」とし「北朝鮮に対する金融制裁、海外資産凍結、旅行禁止など可能な手段を総動員するだろう」と述べた。

過去に金正日（キム・ジョンイル）の海外統治資金を凍結し、北朝鮮に苦痛の記憶として残っている「ＢＤＡ（バンコ・デルタ・アジア）制裁」も挙がっている。オバマ政権内の強硬論者は軍事的制裁にまで言及しているという。

米国が強力な制裁に出るのは、北朝鮮の３度目の核実験を深刻な脅威と受け止めているためだ。０９年の２度目の核実験当時とは違い、オバマ大統領が声明に「（核）拡散脅威の増大」と「米国の安全に対する脅威」という点を追加したのがそれを表している。

カーター国防副長官は「昨日の北朝鮮核実験ほど挑発的な状況はない。極度に危険な状況」と述べた。ヌーランド報道官も定例記者会見で「北朝鮮の核関連技術の拡散を懸念している」とし「イランや個人・集団に渡る状況に注視する」と強調した。また「国際社会とともに迅速かつ強力な措置を用意する」とし「北朝鮮の国際取引を監視して抑え込む（ｓｑｕｅｅｚｅ）」と警告した。