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<WBC>“選手を励まし優勝を狙う”韓国代表監督のリーダーシップ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金寅植(キム・インシク)元WBC韓国代表監督。

◇コーチ時代は“質問王”

柳監督は「自分がプロチームの監督になるとは思っていなかった。ただ、数人の監督と一緒に過ごしながら、知らないうちに多くのことを学んだ。それが自分にとって最高の幸運だった」と話した。

柳監督は選手時代、白仁天(ベク・インチョン)監督と金星根2軍監督と一緒にし、金応竜(キム・ウンヨン)監督(01-04年)、宣銅烈監督(05-10年)のもとでコーチ生活をした。コーチの先輩だった曺汎鉉元起亜監督は「柳仲逸は本当によく質問をしていた。コーチになると、私だけでなく先輩に付いて回りながらずっと尋ねるので“質問王”と呼ばれていた。良い指導者になると信じていた」と振り返った。


金寅植監督は第1回WBCで“監督級コーチ陣”を構成し、柳仲逸サムスンコーチを呼んだ。第2回大会でも代表チームのユニフォームを着た。2010年広州アジア競技大会で優勝に導いた曺汎鉉(チョ・ボムヒョン)監督も、柳コーチを代表チームのコーチに起用した。韓国代表が国際大会で好成績を出した理由は、細かな守備と緻密な作戦のおかげだった。“参謀”柳仲逸は自分の分野を確実に掌握した。

2010年12月に宣銅烈監督が突然サムスンの指揮棒を置くと、後任に柳仲逸監督が決まった。選手・コーチとしてなんと25年間サムスンにいたが、彼がサムスンの監督になると考える人は多くなかった。柳監督はチームに大きな変化を与えなかった。宣銅烈監督が築いたマウンドをそのまま活用した。

その代わり、相対的に劣る攻撃力を強化するために力を注いだ。サムスンはチーム全体のバランスを取り戻し、2011年の韓国シリーズで優勝した。李承ヨプが合流した2012年序盤、サムスンはしばらく崩れたが、夏以後は独走し、2年連続でチャンピオンになった。このため柳監督は考えてもいなかった代表チーム監督まで引き受けることになった。

柳監督は強力なリーダーではない。その代わり、各分野、各選手の長所をうまく引き出し、弱点や問題点があれば参謀と相談して変化を模索する。リーダーとして明確なカラーがないと見られるかもしれないが、それが柳監督の力だ。柳監督は「数人の監督から学ぶ機会があった。

危機に直面すれば、“あの監督ならどうするだろうか”と考えると、いくつかの答えが出てくる」と話す。典型的な“参謀型人材”だった柳監督はリーダーとしても優れた成果を出している。絶えず疎通し、腰を低める参謀時代の習慣は、リーダーとして立派な資産となった。

監督として定着したばかりの彼にとって、WBC監督はその重みが非常に大きい。さまざまな悪材料の中で4強入りすれば、柳監督は合格点を受けるだろう。しかし4強に届かなければ、監督として順調に進んできた彼にとって大きな試練となるだろう。WBCは柳監督にとって機会であると同時に危機でもある。



<WBC>“選手を励まし優勝を狙う”韓国代表監督のリーダーシップ(1)

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