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【コラム】北核実験強行、中国の表と裏(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
中国が北朝鮮の核実験阻止に力を注いでいる。中国外務省が北京の北朝鮮外交官を3回も呼び出すという努力は尋常でない。「血盟関係」という両国が「正面衝突した」という観戦評まで出ている。しかし「中国外務省庁舎で大声が響いた」という推測性の報道に対しては疑い目を向けている。北京外交関係者の間では「それはない」という反応が優勢だ。1997年の黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)亡命事件当時、黄氏を韓国に送ろうとすると、「北朝鮮の外交官は怒りで椅子を投げた」という噂に比べると、なおさらだ。韓国哨戒艦「天安」爆沈事件当時は、当時の柳佑益(リュ・ウイク)駐中大使と中国当局者の間で「大声が飛び交った」という話が、北京外交関係者の間で広まった。

最近の朝中間の「不協和音」をどう見るべきか。韓国政府の都合で解釈するよりも中国側の見解で眺めるのが客観的であるはずだ。特に今回の事態まで、朝中関係はかなり良いという評価が圧倒的だった。昨年12月24日、北朝鮮の新しい指導者の金正恩(キム・ジョンウン)が胡錦濤中国主席の70歳の誕生日を迎えて祝電を送ったことを、中国側はプラスの信号と見ていた。こうした背景で中国の北核阻止努力を見れば次の通りだ。

まず一つ目、北朝鮮の核問題は中国が敏感な事項だ。時殷弘人民大学教授は「北朝鮮の核実験は中国が国連制裁に同意する基準」とまで述べた。北東アジア情勢に及ぼす国際政治レベルでもそうだが、過去2回の核実験場所が中国に近く、国境付近の小学生が避難する騒ぎがあった。中国側は不安を感じるしかない。


二つ目、今回の核実験は中国側から見るとタイミングが良くない。日本とは尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり葛藤中だ。米国に対しては、2期目に入ったオバマ政権の「アジアへの回帰」戦略を弱化させなければならない時期だ。中国のこうした対外戦略が北朝鮮核問題のために悪影響を受けるのは内心、迷惑になるはずだ。 (中央SUNDAY第309号)



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