米国政府が、東中国海（東シナ海）の尖閣諸島（中国名・釣魚島）海域で中国が日本の護衛艦に攻撃用レーダーを照射したことに懸念を表した。中国に自制を要求すると同時に、今回の事態の意図と指揮系統を分析する方針だ。

ヌーランド米国務省報道官は５日（現地時間）、「米国は最近の一連の事態が緊張を段階的に高めさせ、判断錯誤や事故につながる可能性を懸念している」とし、「これは地域の平和と安定、経済成長を脅かす行為」と述べた。この日のケリー米国務長官と楊潔チ中国外相の電話会談で、この問題が取り上げられたかどうかについては、「ノーコメント」と答えた。

一方、米国防総省はこの日、「尖閣諸島に対する米政府の方針に変わりはない」という声明を発表し、尖閣諸島が日米安保条約の適用対象という立場を繰り返し強調した。