第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場する日本代表は、昨年のリーグ最高先発投手を救援投手として起用する見込みだ。 ダルビッシュ有（テキサス）、黒田博樹（ヤンキース）、岩隈久志（シアトル）らメジャー投手がすべて抜けたが、余裕を感じさせる。

スポーツ報知は４日、「ソフトバンクの攝津正（３１）がＷＢＣでリリーフ起用される可能性が高まった。 与田剛投手コーチ（４７）が宮崎キャンプを視察してこれを示唆した」と伝えた。

攝津は昨年１７勝をマークし、リーグ最高投手に与えられる沢村賞を受賞した。 ２年前まではブルペン投手だったが、２０１１年から先発に転向した。 与田コーチは「攝津は０９、１０年に最優秀中継ぎを受賞した経歴がある」と背景を説明した。


こうした起用法は先発陣に対する自信から出てくる。 日本代表の先発マウンドには田中将大（楽天）、前田健太（広島）、内海哲也（読売）らリーグのトップ級投手がそろっている。 田中と前田も沢村賞を受賞している。 中日のエース吉見一起がひじ痛で抜けた中、攝津までブルペンに回しても打撃がないほど先発投手の層が厚い。 さらにＷＢＣは短期戦であるうえ、投球数制限があるため、３人の先発でも運用に無理がないという分析だ。 スポーツ報知は「セットアッパーでの起用が考えられるが、スタミナもあるため第２先発も可能」と予想した。



＜ＷＢＣ＞最高の投手が中継ぎに？　日本代表の自信（２）