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「北ミサイル宇宙迎撃、技術的に可能…中国の反対でできず」(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

米マサチューセッツ工科大(MIT)のセオドア・ポストル教授。

北朝鮮の核実験が秒読み段階に入った。 09年4月5日に「銀河2号」ミサイルを発射してから約50日後に核実験を行ったパターンの繰り返しだ。 核弾頭製造のための実験とミサイル試験は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発用だ。 しかし当時とは違い、今は「銀河3号」の主要部品を韓国軍が西海(ソヘ、黄海)の海底から引き揚げ、北朝鮮の核能力の軸であるミサイル能力を直接確認している。 しかし軍は部品の製造場所は公開したが、能力については言葉を控えている。 これについて米マサチューセッツ工科大(MIT)のセオドア・ポストル教授に電子メールインタビューで尋ねた。 ポストル教授は09年、北朝鮮のミサイルがソ連製スカッドミサイルを基礎にしたもので、イランのミサイルと似ていると公開した有名な科学者だ。

--北朝鮮の「銀河3号」1段目の残骸から、ミサイル能力が高まった点は発見されたのか。

「見られなかった。 私たちの従来の評価を変える必要性は感じなかった。 昨年4月13日に失敗した銀河2号と同じように、今回発射したものもノドンミサイルシステムを基盤にしている。 離陸重量と射程距離も私たちの当初の内部評価ほど大きくない」


--韓国では北朝鮮の「銀河3号」が重量1トンの弾頭を搭載して1万キロを飛行できると評価されている。

「それは違う。 そのためには銀河3号の3段のうち1段目と2段目が重要だが、これらは銀河2号のものと同じと見ている。 その場合、実際の射程距離はもっと短くなる。 さらに3段目のロケットの推進力も3トンにすぎず、ICBM軌道に沿って重量1トンの弾頭を1万キロも運ぶことはできない」

--なぜそのような限界が生じるのか。

「決定的な証拠によると、銀河3号のエンジンはロシア製だ。 1980-90年代初め、ロシア政府が知らない間、犯罪組織を通じて北朝鮮に販売されたはずだ。 しかしそのエンジンの限界を越えるために新しいエンジンを作るのは非常に大きな課題であり、北朝鮮の能力を上回るものだ。 新しいエンジンは、北朝鮮の経済的な問題、孤立した状況を考えると難しい。 エンジンを修正したり、新しいエンジンを設計するのは、従来のエンジンを複製することよりはるかに難しい。 したがって北朝鮮は現在のエンジンに頼るしかない。 もちろんこれが北朝鮮の技術発展の可能性を排除するわけではない」

--北朝鮮が計画している3度目の核実験をどう評価するか。

「簡単にいうと、その核実験はどの側面でも『ロケットで運搬可能な核弾頭』への進展を示せないはずだ。 もちろん、小さな進展でも進展といえば進展だ。 北朝鮮の06、09年の核実験は期待より爆発力が低かった。 今回もし10-20キロトン(爆発力の単位)の実験をすれば、意味ある進展といえる。 まだ北朝鮮は正常な爆発力を持つ核弾頭製造能力を見せていない。 正常というのは広島と長崎に投下された12.5キロトン、20キロトンの爆発力を意味する。 したがって北朝鮮の3度目の核実験が広島・長崎級に接近した破壊力を見せたとしても驚くことではない。 北朝鮮がウラン核爆弾を実験すれば、“十分な爆発力”を得るのがより容易になる。 しかし北朝鮮の核実験自体が小型化を意味するわけではない」

--北朝鮮の最新のミサイルと核兵器が結びついて危険な状況をつくるとは考えていないということか。

「銀河3号が核弾頭と結びついて脅威になるのかどうかが分かる基準は重量だ。 初期段階の核弾頭の重量は通常1トンだ。 すると銀河3号はこれをアンカレジ、アラスカ、豪州まで運ぶことができる。 弾頭重量が1トン以下にならなければ、米国の西海岸には到達しない。 最終的に小型化されれば、銀河3号の弾頭は米国のいくつかの場所を攻撃できる。 どこまで可能かは重量による。 しかし銀河3号のような大型ロケットに搭載する核弾頭を製造するのは技術的に大きな挑戦だ。 弾頭は大きな抵抗や振動にも耐えて安定的に作動しなければならない。 過去のロケット開発史を見ると、銀河3号のような大型ロケットに搭載するほどの核弾頭を開発するには数年かかる」

--米中央情報局(CIA)は09年、北朝鮮が核弾頭を小型化し、すでにいくつか保有していると評価した。

「なぜCIAがそう評価をしたのか、背景は分からない。 しかし相変わらずその評価を維持しているのなら驚きだ。 当時のCIAの内部評価によると、06、09年の核実験が成功したかどうかはあいまいだった」(中央SUNDAY第308号)



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