今回のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で韓国の目標は「４強以上」だ。このために日本は必ず越えなければならないヤマだ。安定した日本の投手陣に対抗する韓国は投手陣をどう運用する計画なのか。

韓国の柳仲逸（リュ・ジュンイル）監督（５０、サムスン）とコーチ陣が選ぶ今大会の最も重要な一戦は３月８日に日本・東京で行われる第２ラウンド初戦だ。この試合を基点に逆算し、先発ローテーションを組む。３月２日の第１ラウンド初戦（オランダ戦）の先発投手が８日の試合にまた登板する可能性が高い。

韓国代表の右腕エース尹錫ミン（ユン・ソクミン、２７、起亜）または左腕の張ウォン三（チャン・ウォンサム、３０、サムスン）が第１ラウンドと第２ラウンドの初戦の先発候補に挙がっている。状況によってはオランダ戦に２人が続けて登板する可能性もある。


投球数制限がある大会の規定に合わせて、柳監督は韓国シリーズで採用した「１＋１先発」戦法をＷＢＣでも活用する計画だ。先発と同じほど長いイニングを消化できる投手を、先発の後に登板させる方法だ。多数の先発投手を代表に選んだのもこうした理由からだ。

中継ぎの核は左投げの朴煕洙（パク・ヒス、３０、ＳＫ）と右投げの盧景銀（ノ・ギョンウン、２９、斗山）。柳監督は朴煕洙のツーシームと盧景銀のフォークボールを「国際舞台でも通じる球種」と判断し、主要試合の後半に登板させる計画を立てた。

第１回ＷＢＣから出場している鄭大ヒョン（チョン・デヒョン、３５、ロッテ）と呉昇桓（オ・スンファン、３１、サムスン）はダブルストッパー体制を構築する予定だ。



【特集】２０１３ワールド・ベースボール・クラシック