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【時視各角】「化け官帽と悪魔」…内面が空洞の韓国人の悲しい実話(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#.昔、ある木こりが雨宿りのため、放置された瓦の家に入った。 そこではおばけが、かぶれば姿が消える官帽を使ってかくれんぼをしていた。 朝、おばけが去ったところに、官帽が一つ残っていた。 偶然に権能を持つことになった木こりは、官帽を使って他人の物を盗む。 ある日、通行人の煙草の火で官帽の一部が焼けると、その部分に赤い布をあてて使い、悪い行いを続けた。 ついに人々は赤い布切れが行き来すると物がなくなるということを知るようになった。 人々は布切れが現れるのを待ち、一斉に飛び掛って官帽を取ると、木こりの姿が現れた。

説話はここまでにして、リアルストーリーに進む。 「40年前、模範生を憎んだ中学生がいた。 級友をかみそりで脅し、殴って鼻血を出させた。 大人になると、仁川の武力団の行動隊長になった彼は、何度も監房を行き来する。 そして教導所で偶然、聖書の言葉を目にする。 力の限り、見張って、あなたの心を見守れ--。 この悟りに夜通し涙を流した。 聖書を手にするようになった彼は、違う道を歩むことになり、数年後、有名なボランティア王になった。仁川で無料給食所を運営し、「天使牧師」と呼ばれた人(53)のドラマチックな改過遷善記だ。 インターネットで検索すれば、数十件の美談記事が出てくるが、これをまとめたものだ。

2006年に仁川市が作成した彼の功績書には次の通り書かれている。 「国家経済が危機に直面した1998年から東仁川駅広場でホームレス・障害者に無料給食を提供している。 商人から残った野菜を受けて分ける。 病気の高齢者が回復するまで1カ月余り世話をする。 献身的な奉仕者」。


彼が決定的に有名になったのは2005年にある地上波の教養番組に出てからだった。 報道後、仁川市の推薦で、翌年に保健福祉部長官表彰を受けた。 その翌年には別の地上波人気芸能番組に出演した。 「法務部自活機関」と書かれた赤いチョッキを着て、汗を流しながら無料給食をするテレビの中の姿は聖者を思わせた。

2009年にはもう一つの美談が生まれた。 幼い2人の娘を連れて無料給食所を訪れた肢体障害の男性を温かくもてなし、家に何度も訪ねて世話をした。 自分の弟(46)までその家に住ませて問題を処理する。 2人の娘は「おじさん、おじさん」と言いながら懐いている。 数日前に“おばけ官帽”が脱げるまで、彼は忠実な牧師でありボランティア王だった。



【時視各角】「化け官帽と悪魔」…内面が空洞の韓国人の悲しい実話(2)

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