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最も長かった9分…ついに「羅老」打ち上げ成功

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国初の人工衛星搭載ロケット(KSLV-1)「羅老(ナロ)」が30日午後、全羅南道高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた。「羅老」が高度302キロの軌道に乗せた羅老科学衛星はこの日午後5時25分、位置確認信号を送り、打ち上げ成功を知らせた(写真=共同取材団)。

30日午後3時45分、全羅南道高興の羅老宇宙センター発射指揮センター(MDC)。打ち上げ15分前。「羅老」打ち上げのカウントダウンが始まった。趙光来(チョ・グァンレ)羅老号発射推進団長(54)の唇も緊張で乾いていた。眼鏡をかけようとしたが、動きを止めてスクリーンを眺めた。

同じ時刻、京畿道果川市の国立果川科学館。「羅老」打ち上げ現場の中継を見ていたイ・スアン(8)ちゃんは母イ・ミジョンさん(35)の手を強く握った。「ママ、失敗したらどうしよう…どきどきする」

「9、8、7… 3、2、1、0」。午後4時。「羅老」が火が噴きながら浮かんだ。しかし誰も歓呼しなかった。衛星が分離されるまでは成功でないことを知っているからだ。


午後4時9分。ついにMDCで、果川で、そしてソウル駅など街のあちこちで歓呼があふれた。「成功だ」。その瞬間、大韓民国は一つになった。5000万人の国民の念願を込めた飛翔であり、大韓民国が宇宙強国に飛躍することを知らせる信号弾だった。

「羅老」はこの日午後4時、轟音を出しながら発射台を蹴って飛び立った。54秒後、音速を超え、3分50秒後に1段目と2段目を分離した。すべての打ち上げ過程は1、2回目とは違い、水が流れるように滑らかに進行された。ロシアが製作した1段目も、韓国が独自開発した2段目も、一寸の誤差なく動いた。

打ち上げ9分後、羅老科学衛星が2段目から分離し、軌道に入った。李周浩(イ・ジュホ)教育科学技術部長官は「羅老」が送ってきた衛星投入軌道資料を確認した後、午後5時に「打ち上げ成功」を公式宣言した。「学生・青少年の皆さん、大韓民国は世界へ宇宙へ伸びていきます。思う存分、夢に向かって進んでほしい」。

羅老科学衛星は午後5時25分、ノルウェーのトロムソ基地局にビーコン(位置確認)信号を送り、軌道内に定着したことを知らせた。テレビで打ち上げ場面を見守っていた国民も成功を確認すると歓呼した。建国大航空宇宙学科のイ・チャンジン教授は「大韓民国、万歳だ。10年間つかえていたものが流れ落ちていくようだ」と表現した。

李明博大統領も「今日の成功で、その間の努力が失敗でなく、成功へ進む過程であることを確認した」とし、科学者に電話をかけてこれまでの苦労を労った。朴槿恵(パク・クネ)次期大統領はツイッターに「長いあいだ待った中、宇宙強国へ向かう最初の夢がかなった」というコメントを載せた。

「羅老」打ち上げ成功で、韓国は自国から自国のロケットで自国の衛星を打ち上げた国を意味する「スペースクラブ」に名を連ねた。北朝鮮は昨年12月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を改造したロケット「銀河3号」で「光明星3号」衛星を軌道に乗せた。韓国は北朝鮮を含めると11番目、北朝鮮を除けば10番目のスペースクラブ会員となった。



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