首相に指名された金容俊氏が29日午後、引き継ぎ委員会会議室で開かれた法秩序社会安全作業部会の業務報告に出席し、めがねをはずして考えにふけっている。金氏はこの会議に参加し4時間ほど過ぎた午後7時ごろに首相候補を辞退した。(引き継ぎ委員会写真記者団)
「密室人事」という批判を受けながら金氏を指名した朴次期大統領は政治的打撃を受けることになった。27日しか残っていない新政権発足に向けた作業にも支障が予想される。原点から新たな首相候補者を物色しなければならない負担を抱えることになった上に、政府組織改編案処理と閣僚人選作業も時間に追われることになった。
金氏はこの日朴次期大統領がミャンマーのアウンサン・スー・チー氏と会談した直後の午後2時30分ごろに朴次期大統領と単独で面談し指名辞退の意思を明らかにした。朴次期大統領はこれを受け入れた。続けて金氏は午後6時8分、引き継ぎ委員会の尹昶重(ユン・チャンジュン)報道官に決心を伝え、尹報道官は午後7時に金氏の指名辞退を発表した。
金氏は、「私の不徳な行いで国民のみなさまに心配をかけ、朴次期大統領にも累を及ぼし首相指名を辞退することを決心した」と尹報道官を通じ明らかにした。金氏は、「報道機関にお願いしたい。国民の知る権利を満たすための報道でも相手の人格を最低限尊重しながら確実な根拠のある記事で批判する風土が造成されることを望む」と話し最近のメディアの検証報道に不満を示したりもした。
金氏は引き継ぎ委員長まで辞退するのかに対しては明らかにしなかった。尹報道官は、「(引き継ぎ委員長職維持は)金氏の決心に従うことにした」と話した。
韓国首相候補の金容俊落馬…閉鎖的な人事の悲劇(2)
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