日本のプロ野球球団では新人を対象に独特の教育を行っている。

スポーツ報知は２８日、日本ハムは毎日、大谷翔平をはじめとする新人選手を対象に寮でテーマ別特講を行っている、と報じた。 ２７日には「リスクマネジメント（危機管理）」というテーマで、具体的な状況を例示をし、選手に現実的な対処を提示した。 教育には球団職員も参加し、劇の形式で行われた。

状況設定は３パターン。 ▽一晩一緒に女性と過ごし、翌日怖い人から電話があった場合▽別れた彼女から子どもができたと連絡があった場合▽女性の知っている店に連れて行かれ５０万円を請求された場合－－で、対処方法の教育を受けた。 最初の状況で大谷は「事務所を通してほしい」という言葉を残して電話を切る模範的な対処をしたという。


この教育は、新人に野球選手としての常識と心がけについて教えるためのもので、日本ハムでは毎日、練習後に行われているという。 日本の各球団は新人教育を通じて、事件・事故防止とともに、プロ舞台適応力を高めるための努力をしている。

韓国では９３年から韓国野球委員会（ＫＢＯ）主体で開かれている１泊２日の新人教育がすべてだ。 それさえも、今年は昨年発生した事件（斗山新人外野手の転落死）のため、日帰りで行われた。 ＫＢＯが施行する新人教育は毎年、定形化された範囲内で行われ、限界を表している。

球団が自主的に長期的な新人教育を行うこともない。 ある球団関係者は「球団でも新人メディア教育などを行っているが、キャンプなどオフ期間にも常に日程があるので、長期的に行う球団レベルの教育は難しい。 キャンプに行って教育をするとしても、プログラム作成や講師招待など条件上、問題が多い」と話した。

ある解説委員は「昨年、韓国プロ野球は観客７００万人を達成し、プロ野球の地位が高まるほど選手に公人としてより多くの責任感が求められる。 プロに入門したばかりの選手はさまざまな問題に露出する可能性が高く、対処方法が未熟であるのは事実」とし「ＫＢＯと各球団が連係して、具体的かつ現実的な教育が必要だ」と教育の重要性を強調した。