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【社説】ふらつくアップル…革新なしに未来はない=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アップルが屈辱的な状況を迎えている。24日(現地時間)、アップルの株価は急落のためサーキットブレーカー(一時的売買中止)まで発動され、12%以上落ちた。昨年9月21日の過去最高値に比べ、わずか4カ月間で時価総額が3分の1以上も減った。アナリストは「アップルの魔法は終わった」と早くも葬送曲を流している。元CEOのスティーブ・ジョブズの死去から15カ月目だ。

アップルの墜落は不安感のためだ。ジョブズ時代のアップルは創意性と革新で奇跡の神話を築いた。新製品が登場する度に市場の期待を上回る感動を呼んだ。しかしiPhone5は「もう革新という言葉を使うのが恥ずかしい」という酷評を受けた。依然として閉鎖性に固執し、“マッキントッシュの呪い”が繰り返されるかもしれないという不安感も出ている。「革新なしに世の中で永遠に動く永久機関は存在しない」という忠告もあふれている。アップルが平凡な会社に向かっているということだ。

見る目があるIT(情報技術)専門家はアップルの没落をサムスン電子の勝利とは考えていない。むしろトップのアップルが真っ先に逆風を受けたにすぎず、世界スマートフォン業界の実績パーティーが終わるという不吉な予兆と解釈している。すでに先進国のプレミアムスマートフォン市場は飽和状態にある。残りの中国などエマージングマーケットは高価なスマートフォンを消化しにくい。普及型-中間価格-プレミアムのフルラインアップスマートフォンの激しい価格競争と混戦を予告しているのだ。市場を先行獲得して超過利益を出す良い時期は終わったのだ。


過去の産業史を振り返っても同じだ。技術革新に成功した会社が出てくれば、後発走者が追いかけ、終わりが見えない産業再編が起きた。そのような混戦の中で、また新しい技術の破壊的革新が繰り返され、巨大な産業史を完成した。アップルのように特許の堤防を築いても、こうした激しい流れを防ぐことはできない。短くは消費者の需要を読み取り、長くはジョブズのように新しい市場を生み出す創意性と挑戦、こういうものがなければ、いつか落伍する運命ということだ。

産業の興亡盛衰の呼吸が速まっている。ある技術が新しい時代を開く破壊的革新の信号か、それとも単純なノイズ(雑音)にすぎないのかを識別するのも難しくなった。機会が増えた分、リスクも高まった。ノキア・ソニーのように最高の模範事例があっという間に墜落する世の中だ。アップルも同じだ。もう一度革新企業に飛躍するのか、それとももう一つの歴史的失敗例として記録されるのかという岐路に立っている。

韓国IT業界は、ふらつくアップルの反射利益に酔っている時ではない。後ろを振り返れば、ぞっとするような場面が待っている。すでに中国のレノボ・ファーウェイなどはiPhoneやギャラクシーシリーズに匹敵するような製品を出し、猛追している。揺れるアップルを見れば、一寸先のことも断言することはできない。革新なしに未来はない。今は祝杯をあげるより、気を引き締めなければならない時だ。



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