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【コラム】「朴槿恵外交」に期待する(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓日、日中間の葛藤のため日本保守右翼勢力が民族主義で結集したことで再執権に成功した自民党の安倍晋三首相は、米国の対中国政策転換とアジア・太平洋戦略の強化に速やかに呼応している。 安倍首相は就任後、ベトナム・タイ・インドネシアを最初に訪問し、米国が主導する中国包囲網構築を積極的に支援する。 米国は韓国と日本の新政権に安保協力体制の構築を急ぐよう圧力を加えるはずだ。 しかし韓国は中国包囲網への参加を控えなければならない。 韓国の安保は圧倒的に米国に依存しているが、北朝鮮要素を考慮すれば、韓中間の戦略的協力なしには韓国の総体的な安保体制は未完成で残る。

韓米、韓中関係で私たちが息をつく空間は、南北関係の改善に見いだすことができる。 南北関係が緩和してこそ、米国と中国に対して国家利益に基づいた自主外交を繰り広げる余地が生じる。 経済再建が急がれる金正恩(キム・ジョンウン)の北朝鮮、新しい国務長官と国防長官に交渉派を指名したオバマの米国、南北関係を最悪にしたこと以外に何もしていない李明博(イ・ミョンバク)政権、それと違う対北朝鮮政策を繰り広げる朴槿恵(パク・クネ)の韓国の利害が一致すれば、北朝鮮を意味がある対話の場に引き出すことができるという楽観論は、希望事項だけでないはずだ。 朴槿恵政権は、枯死状態となっている対北朝鮮情報ラインの復元と白紙状態の対北朝鮮パイプラインの構築を急ぐ必要がある。 就任後、少なくとも6カ月以内に5・24措置の解除と金剛山(クムガンサン)・開城(ケソン)工業団地正常化に向けて果敢な措置を取らなければならない。

朝鮮の運命を決める日清、日露戦争を朝鮮は無策で観戦し、戦争の結果として登場した新しい秩序を抵抗なく受け入れた。 米中覇権競争はアジア時代の新しい秩序胎動のための陣痛だ。 今日の韓国は19世紀末・20世紀初めの朝鮮ではない。 国際社会で自国の声を出す中堅国家だ。 地政学的にも米・日・中・ロ4強の心臓部に位置し、国家利益を極大化できる機会を迎えた。 朴槿恵政権は今日のアジア・北東アジアが要求する、熾烈でバランスが取れた戦略外交を繰り広げる外交ラインの人と組織を作らなければならない。

【コラム】「朴槿恵外交」に期待する(1)

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