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【BOOKS】日本の右傾化、その根底にある思惑は…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の右傾化の根底にある思惑はなんだろうか。

日本はいま何を考えているのか?

文正仁(ムン・ジョンイン)、ソ・スンウォン著

サムスン経済研究所、660ページ 


2万5000ウォン(約2100円)

延世大の文正仁(ムン・ジョンイン)教授(政治外交学)が日本外交専門家である高麗大のソ・スンウォン教授とともに、日本最高知性の内心を読み解く。 文教授は対談集『中国の未来を問う』で、中国知識人の思惑について語っている。

この本は、安倍内閣の発足で日本の右傾化に対する懸念が強まっている最近、果たして日本の最高戦略家が日本の現在と未来についてどう考えているのかを明らかにする。

中国の浮上とともに日本の存在感が薄れて見えるこの時点に、日本はいま何を考えているのかについて多くの材料を提供しているところに、この本の意味がある。 両著者が「米中が中心のG2体制が完全に固まる前に、韓国と日本は新しい地域秩序をつくる作業に、未来志向的に協力しなければならない」という問題意識を持ってインタビューを行ったのは印象的だ。 日本人の内心と戦略を知らなければ、両国間の建設的な協力は砂上の楼閣となるからだ。

日本は韓国にとって歴史を否定する難儀な国であると同時に、かつては発展のモデルであったし、現在は日本の現在から韓国の未来を見る反面教師でもある。 このため日本を眺める私たちの目は複雑だ。 韓国では日本の右傾化と軍国主義化に対して心配が多い。 日本の右派と韓国民族主義勢力の「敵対的提携」現象を越えるためには、日本の主流知識人が何を考えているか冷静に反すうしてみる必要がある。

戦後の日本の外交が軍国主義に対する反省の上に立ち、平和憲法と日米同盟という2つの見えない手によって動かされてきたという添谷芳秀慶応大教授の指摘は、私たちには馴染みが薄いが、耳を傾けるに値する。 船橋洋一元朝日新聞主筆は「米国のない日本の未来は想像できない」という言葉で、やはり日米同盟の重要性を強調している。 山口昇防衛大教授は、日本の軍事戦略において専守防衛は一種の理念であり、他国に対して攻撃的にならないという意味であるため、軍事大国化に対する懸念は行き過ぎると指摘する。



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