「私はＦＷ。 ゴールを決めないと生き残れない。 １５ゴールを決められるようにしたい」。

“人民ルーニー”鄭大世（チョン・テセ）が入国後の第一声で「２０１３シーズン１５ゴール」を約束した。 これを実現するために全力で挑戦するという意気込みも表した。

鄭大世は８日午前、仁川国際空港で行った記者会見で、「伝統的名門で強豪の水原でプレーできることになり、うれしく思う」とし「これまで一度も優勝カップを手にしたことがない。 水原でチームメートと一緒に優勝に挑戦してみたい」と語った。 続いて「私はＦＷなので、 ゴールを決めること以外に他の役割はない。１５ゴールほど入れてこそ生き残れるのではないかと思う」と意欲を見せた。


２００９－１０年に北朝鮮代表と川崎フロンターレ（日本）の一員として韓国を訪問した鄭大世は、３年ぶりの訪韓について、「代表メンバーで来た時、クラブ所属選手として来た時、今とでは感じがすべて違う」とし「サッカー選手としてプレーすることに大きな差はないが、私が朝鮮の代表チームでプレーすることや韓国のクラブでプレーすることが南北の体育交流に意味があることだと考える」と述べた。

「韓国国籍の旅券を受けて入国したと聞いた」という取材陣の質問に対しては、「私は日本で生まれたが、Ｋリーグでプレーする時は韓国国民という考えで臨む。元々、南と北は一つではないのか」と機転を利かせた回答とともに笑みを浮かべた。

ケルン所属当時、車ドゥリ（チャ・ドゥリ、デュッセルドルフ）からＫリーグの話をよく聞いたという鄭大世は「水原とＦＣソウルのライバル関係についてはよく知っている。チームメートと力を合わせてライバル戦でも必ず勝てるように頑張りたい」とし「北朝鮮代表チームの安英学（アン・ヨンハク）から水原についていい話をたくさん聞いたので期待している」と話した。

車ドゥリ（チャ・ドゥリ）は８日午後、東水原病院でメディカルテストを受けた後、９日、京畿道竜仁市のサムスントレーニングセンターで各筋肉別の運動能力に対する精密検査を追加で受ける。 １０日に入団公式記者会見に参加した後、選手団合宿地のグアムへ出発する予定だ。 水原のある関係者は「鄭大世に徐正源（ソ・ジョンウォン）監督の現役時代の背番号１４番を準備した」とし「鄭大世はこれを聞いて大喜びしていた」と伝えた。

一方、水原は鄭大世のアジア選手枠適用に関し、アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）に有権解釈を出した状態だ。 鄭大世は在日同胞３世で、韓国国籍の父と朝鮮（在日同胞）国籍の母の間に生まれた。 韓国旅券の発給を受けたが、北朝鮮代表チームでプレーした経歴があり、韓国人と認められるかどうかは分からない。 これに先立ち水原でプレーした北朝鮮代表の安英学は北朝鮮国籍の所持者であり、アジア選手枠の一席を埋めた。