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華麗だったスターカップルの相次ぐ悲劇=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

チェ・ジンシル氏の追悼行事が開かれた2008年10月6日、京畿道楊坪のカプサン墓地公園に到着したチョ・ソンミン氏が遠くからチェ氏の墓を眺めている。

プロ野球選手、夫、父、事業家、指導者…。どれひとつ思うようにいかなかったせいだろうか。一時は当代最高の投手という評価を受けた野球スターのチョ・ソンミン氏が6日、暗く小さな浴室で波乱の多かった人生を1人で締めくくった。5歳年上の前妻のチェ・ジンシル氏が生きた年数と同じ40年を生き、自ら命を絶った方法もチェ氏と同じだった。周辺では「人生が本当にアイロニーだ」と話す。

ソウル・水西(スソ)警察署によると、チョ氏は6日午前3時40分、ソウル・道谷洞(トゴクドン)の交際女性の家の浴室でベルトで首を吊って死亡した。チョ氏はこの日女性から離れを告げられ、その直後にジュースで割った焼酎2杯を飲んだという。その後母親に「私も韓国で生きる道がない。母さんには申し訳ないが息子はいなかったことにしてください」というメッセージを送った。女性にも、「私の人生の最後に一緒にいられず胸が痛む。強く生きてくれ」というカカオトークのメッセージを送ったことが確認された。別に残された遺書はなかった。水西警察署のキム・チョンス刑事課長は、「外部から侵入した形跡や他殺とみられる外傷なども発見されなかった」と明らかにした。

チョ氏の知人らは、「現役引退後の事業失敗、さらに2011年に斗山(トゥサン)ベアーズで始まった指導者再契約まで不発になった状況で女性から別れを告げられたことが少なからずショックになったのだろう」と話す。警察は正確な死亡時間を把握するため7日に解剖検査することにした。


チョ氏は1995年から日本のプロ野球巨人で活躍し全盛期を享受した。だが、98年にひじを負傷し、翌年に手術を受けスランプに陥った。チョ氏は2000年に当代最高の女優だったチェ氏と結婚し話題になったが、その後絶え間ない不和と離婚などで話題となり2004年に3年10カ月で離婚した。2002年には巨人から放出され野球人生も下り坂を歩いた。離婚したチェ氏が2008年に自殺で生涯を終えた後、チョ氏はチェ氏の遺族らと2人の子どもに対する親権、チェ氏が残した遺産所有権紛争にまきこまれた。2人の間に生まれた息子(12)と娘(10)はチェ氏の母親が育ててきた。そうした渦中にチェ氏の弟のチェ・ジニョン氏も2010年に自殺した。

チョ氏は2011年に斗山ベアーズの2軍リハビリコーチとして契約し、指導者として再起を試みたが、昨年11月初めに後輩との暴力事件で再び物議を呼び、同月末に再契約に失敗した。故人の焼香所は高麗(コリョ)大学病院に用意された。



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