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【社説】「骨の髄まで変える」という民主党の新院内代表

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
28日に民主統合党の新しい院内指令塔になった朴起春(パク・ギチュン)院内代表の前にはいつになく重い課題が置かれている。彼の任期は朴智元(パク・チウォン)前院内代表の残余任期である来年5月までだが、彼の役割はどの前任者よりももっと重要だ。

当面は大統領選挙敗北で混迷に陥った党の雰囲気を取りまとめることが急務だ。民主党は負けるに負けられないという選挙で続けざまに負けた。それでも真剣に責任を負ったり反省する姿勢を見せることができなかった。特に4月11日の総選挙直後に敗因を分析し責任を等しく分けられる機会があったのに時間ばかり流れていった。代わりに大統領選挙の局面では候補一本化に没頭したが国民の熱望に対しては深い省察ができなかった。

このため大統領選挙敗北後の民主党では親盧・主流に対する責任論が沸き立っている。先日の議員総会で民主党議員が派閥色が比較的薄い彼を選んだところにもこうした雰囲気がそのまま反映されている。彼が前任者である朴智元前院内代表の側近という批判が出ているが、2次投票で彼に票を入れた議員の決定のため党レベルではひとまず後押しするのが道理だ。


これを意識したように朴院内代表は当選あいさつで民主党を「骨の髄まで変える」と話した。「目の前の利益をめぐり醜いけんかをしはしない」ともした。徹底した反省と凄絶な革新を予告したわけだ。これはすなわち派閥体質の清算、党内既得権構造の打破を意味する。民主党内の特定派閥の権力欲と好戦性は大統領選挙で保守層の拒否感を増幅させた重要な要因と名指しされてきた。

朴院内代表が重点を置こうとする党内革新はこれに対する根本的刷新から出発しなければならない。これは数人の人を代えるリモデリングではなく、党の再設立水準の革新なしでは成し遂げにくい。来年初めに選出する非常対策委員長と息を合わせ最高優先順位を置いてすべきことだ。また、これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領候補に48%の支持を集めた有権者に対する恩返しであり礼儀でもある。民主党支持層はいま大統領選挙敗北で虚脱感に陥っている。民主党がこれを補償できる唯一の方法は最大野党として重大な役割を正しく遂行することだ。民主党は行政府と国会を同時に掌握したセヌリ党に対抗し権力のバランサーの役割をしなければならない立場だ。新たにスタートする朴槿恵(パク・クンヘ)政権が過半の独善と傲慢に陥った場合、これを現実的に牽制できる政治勢力は民主党だけだ。

同時に民主党は政権与党と積極的に協力もしなければならない。大統領選挙を控えセヌリ党と民主党が出した公約には重なるものが多い。福祉拡大や経済民主化政策が特にそうだ。似た政策ならば誰が主導しようが関係なく国民のために果敢に与野党が緊密に協力する必要がある。

朴院内代表は与党とともに新年予算案を処理しなければならない。大統領選挙直前に与野党がポピュリズムで提出したタクシー法を強行処理するのか、名分ある“出口戦略”を駆使するのかに対してもともに悩まなければならない。続けて朴槿恵政権がスタートすれば初代首相承認、閣僚人事聴聞、政治改革・経済民主化などと関連した法案処理がぞろぞろ待っている。

そのような過程で偏向的な理念色と派閥体質を脱ぎ国民に柔軟な政策政党として授権態勢を見せるのが朴院内代表の責務だ。民主党支持者だけでなくセヌリ党支持者も彼のリーダーシップを注目している。





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