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【社説】劣悪な学校施設の改善が先だ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨日、気温が大きく落ちたソウル市内の小中高校では、生徒からの苦情が絶えなかったという。 教室で震えながら「寒くて我慢できない」という文字メッセージを親に送る生徒もいた。 電気代を抑えるために十分に暖房をつけなかったり、暖房施設が故障しても直していない学校もある。 こうした劣悪な環境できちんと教育ができるのだろうか。

文竜鱗(ムン・ヨンリン)教育監は就任後初めて昨日、ソウル市議会議員に会い、学校施設の改善のための予算確保を要請した。 来年の満3-5歳幼稚園・保育園費用支援予算、無償給食予算が大幅に増えたため、冷暖房施設改善費、トイレ修繕費などが来年度の予算に一銭も反映されなかったからだ。 予算案を審議中の市議会も、子どもたちが不便なく勉強できる環境を整えるのに協調する必要がある。

何よりも文教育監と市議会は最小限の教育環境を保障するため、全額削減された施設関連予算を今年並みに復元するのに協力することを願う。 このため市教育庁と市議会は緊密に協調し、不要不急の人件費予算を減らすなど、財源を確保するための対策を講じなければならない。 必要なら来年度の名誉退職教員の数を減らすなど、非常手段を使うという覚悟も必要だ。


保守的性向の文教育監と民主統合党が多数を占める市議会は妥協が難しいと感じるかもしれない。 一部の市会議員は、文教育監が郭魯炫(クァク・ ノヒョン)前教育監の教育政策を継承しなければ一切協調しないと主張している。 しかし劣悪な学校施設の改善は何よりも優先されなければならないという点で、施設予算の確保は妥協の対象にはならない。 革新学校の指定拡大や学校人権条例の施行と交換する問題ではないということだ。

老朽化した学校施設は1人当たりの国民所得2万ドル時代に生きるソウル市民の恥だ。 施設改善問題を子どもたちのための最小限の人権保障レベルで見れば、門教育監も市議会も躊躇する理由はないはずだ。



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