「外部から見守るのは何の役にも立たないと判断した」。

洪明甫（ホン・ミョンボ）サッカー五輪代表監督は２２日、日刊スポーツとの電話インタビューで、ロシアのアンジ・マハチカラを選択した理由を説明した。洪監督は、「欧州へサッカー研修に行くのはこれまでずっと考えていたこと。外部から見守るのでは何の役に立たないと判断した。ひとつのチームを選んでしっかりと授業を受けてみたかった」と率直に話したアンジ・マハチカラはヒディンク監督がいる。２００２年のサッカー・ワールドカップで現役時代の洪監督とともに４強神話を描いた主人公だ。

洪監督は、「ヒディンク監督に直接お願いした。監督の許諾は受けた」と話した。洪監督の役割はアシスタントコーチだ。ロシアプレミアリーグは１２日に２０１２－２０１３シーズン前半期を終え休息期に入った。アンジ・マハチカラは来年１月からアラブ首長国連邦でのトレーニングを行うが、洪監督はこの時からチームに合流する予定だ。洪監督は、「まだアンジ・マハチカラに公式レターを送っていない。チームの許諾が下りてこそ可能なことだ」と用心深く話した。


アンジ・マハチカラにはロベルト・カルロスとサミュエル・エトオ、ラッサナ・ディアッラら欧州最高級の選手たちが布陣している。１９ラウンドまででアンジ・マハチカラは１２勝２敗５分けを記録しＣＳＫＡモスクワに続く２位についている。ヒディンク監督は今シーズンを最後に監督から引退すると話した。ヒディンク監督にチームを指導するノウハウを習える最後の機会だ。これに対し洪監督は、「指導者として短所が多いという事実を知っている。そのためにこのような欧州研修を企画した」と話した。その一方で洪監督は、「一部報道ではサッカー協会が私のためのプロジェクトを作ったとしたが、全く事実でない。私が直接選択して進めたことだ」と話した。