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<韓国大統領選>進歩系野党候補の李正姫氏が候補を辞退(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「李正姫効果」に対し政界では分析が食い違う。票の計算だけ見れば文候補には「+α」になるだろうという観測がある。12日までに行われた各種世論調査で李氏の支持率は0.9%(ソウル新聞・エム・ブレーン)~1.7%(ハンギョレ・韓国社会世論研究所)だった。超薄氷の混戦状態では役に立てる規模だ。リサーチアンドリサーチのペ・ジョンチャン本部長は、「統合進歩党支持者は投票意向が積極的なため、李氏支持率を1%、全投票率を70%と仮定しても約28万人が文候補に移動できる」と推算した。特に統合進歩党が急進的進歩層と慶尚南道(キョンサンナムド)の工業都市で強いという点から、文候補は釜山(プサン)と慶尚南道地域での勢力拡大につなげることができる。

今回の大統領選挙で進歩陣営は1997年以後初めて一本化で総集結し、陣営の票を漏らすことなく臨むことになった。1997年、2002年、2007年の大統領選挙では国民勝利21または民主労働党から権永吉(クォン・ヨンギル)候補(得票率それぞれ1.19%、3.89%、3.01%)が出たほか、2007年には創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)候補(5.82%)まで出馬した。

しかし数値以外の問題まで考慮すると「-α」の可能性を指摘する見方も多い。東アジア研究院世論分析センターのチョン・ハンウル副所長は、「李氏支持者が野党支持層の一部という点からひとまず文候補に役立つだろうが、中道層には統合進歩党の暴力事件、従北論議に対する否定的な認識があり、どこが有利なのか断定しにくい」と話した。統合進歩党は北朝鮮の3代世襲、長距離ロケット打ち上げなどで北朝鮮の肩を持つような立場を見せてきた。文候補はこれまで韓米自由貿易協定(FTA)、北朝鮮のロケット打ち上げなどで統合進歩党とは一線を画し、安哲秀(アン・チョルス)支持層など浮動層・中道層を抱き込もうとした。しかし統合進歩党の従北イメージが文候補側に投影される副作用が現れれば中道性向の安哲秀支持層が否定的に反応する可能性もある。文候補が挙国内閣、連立政権を取り上げただけに統合進歩党の登場は急進進歩まで行政機関に進出するものと取られ、保守だけでなく中道的有権者も負担を感じるだろうという見方も出ている。


セヌリ党はこのような点に集中的に食い込んだ。アン・ヒョンファン報道官は、「文候補の右側には安哲秀、左側には李正姫が立っている形」と皮肉った。イ・サンイル報道官も、「文在寅、李正姫、沈相ジョン(シム・サンジョン)、安哲秀連帯は価値連帯ではないチャンポン連帯で、文候補が執権すれば権力の分け合いと理念争いが広がる可能性が大きい」と主張した。



<韓国大統領選>進歩系野党候補の李正姫氏が候補を辞退(1)

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