格付け「A」の社債比重、10年で3倍に(資料=韓国金融監督院)。
韓国の格付け会社が社債格付け「A」を乱発しているという批判が強まっている。格付けを下げずに上げるばかりの慣行が相変わらずである上、財務諸表だけ見る事後的な評価にとどまったため、社債格付けに“インフレ現象”が現れているのだ。
金融業界が16日に明らかにしたところによると、韓国信用評価の社債格付けを持つ370社のうち304社がA等級以上に分布している。全評価企業の82%だ。ナイス信用評価と韓国企業評価もA等級以上の割合がそれぞれ79%と75%と傾向は変わらない。投資適格等級である「BBB」級まで含むとこの割合は3社平均で90%に達する。格付け会社が社債のうち9割に対しては投資しても問題がないと判断したのだ。
問題は最近のように社債市場が冷え込む状況で格付けが現実をまともに反映できずゆがめられかねないという点だ。実際に金融危機直後である2009年と比較するとこれら格付け会社3社の投資適格等級の割合はわずか3年間に7~10ポイント増えたが、投資非適格等級の「BB」以下の割合はそれだけ減少した。金融監督院によると2000年当時に27.2%にすぎなかったA等級以上の社債の割合は昨年には77.3%とほぼ3倍に拡大した。
それでも企業の財務構造が良くなったわけではない。東洋証券によるとA等級の企業の負債比率は2003年(3年平均)の124.3%から2011年には169.5%とむしろ悪化した。新韓金融投資のカン・ソンブ債券分析チーム長は、「格付け会社が金融危機の際に困難に陥った企業の格付けを下げ渋ったため。これに対し『BBB+』から『A-』に引き上げられた企業は多かったが、これらの企業がA等級企業全体の平均財務構造を悪化させた」と説明した。
社債の77%がA等級、信用できない韓国の格付け(2)
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