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北朝鮮「ロケット発射時期を調整」…その理由は?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮ロケット「銀河3号」(写真は資料)。

北朝鮮が平安北道東倉里基地で準備してきた長距離ロケットの発射を延期する意向を表した。

朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官は8日、「科学技術衛星『光明星3号』2号機の発射のための準備事業が最終段階にある」とし「その過程で一連の事情が提起され、発射時期を調整する問題を慎重に検討している」と明らかにした。この報道官は具体的にどんな事情かは明らかにしなかった。北朝鮮が1998年8月の「テポドン1号」以来これまで5回の長距離ロケット発射を推進したが、途中で延期の可能性に言及したのは初めて。

委員会は1日、「10日から22日の間に西海(ソヘ、黄海)衛星発射場から南側に発射する」と予告した。その後3段ロケットを発射台に設置して組み立て、燃料を注入しようとする動きが確認された。対北朝鮮情報関係者は9日、「北朝鮮が8日午後まで幕をかぶせて作業を続けるなど、最終準備をしていた」と述べ、延期検討の発表は突然出てきたと説明した。


原因は、技術問題でない場合、政治的な考慮と分析される。真っ先に提起されるのは技術的欠陥の可能性だ。カウントダウンが迫った状況で発射を強硬するのが難しい深刻な問題があったということだ。統一部当局者は「北朝鮮が発射時期の調整に言及し、その主体を『科学・技術者』と明らかにしている点から、技術的な問題が障害になったのだろう」と述べた。4月の1号機発射失敗から8カ月ぶりに同じモデルの2号機を発射すると宣言したが、技術的に容易でないという分析は、専門家の間ですでに何度か提起されていた。

実際、9日午後の東倉里基地では発射準備作業が中断されたまま、問題解決に向けて慌しい動きが見られると伝えられた。情報関係者は「タンクローリーなどが撤収せず、まだ燃料注入段階に入っていないようだ」とし「発射台設置後の予想外の問題が発生した可能性が高い」と述べた。

北朝鮮が技術的な欠陥を早期に解決するのは難しいとみられる。鄭永泰(チョン・ヨンテ)統一研究院選任研究委員は「1、2日間で解決する問題なら『発射時期の調整』発表はしないはず」と述べた。結局、近く追加で立場を発表し、発射延期を公式的に発表すると予想される。

一方、中国をはじめとする周辺国の圧力を意識したためという観測もある。国際政治的な状況に注目した見方だ。北朝鮮が「発射撤回」の名分を蓄積するために「技術的理由」を主張したということだ。北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国防委第1委員長が先月30日、中国共産党代表団に面会した翌日、ロケット発射を発表した。このため親書を伝えた習近平総書記が金正恩に意表を突かれたという見方も出ていた。

中国外務省の洪磊副報道局長は4日、北朝鮮に対し、「朝鮮半島の平和と安定の大きな枠から出発し、慎重に行動することを希望する」と警告性の立場表明をした。ロシア外務省は3日、北朝鮮に遺憾を表した。韓国・米国・日本はもちろん、中国・ロシアまでが発射計画の見直しを要求する状況となり、検討に入った可能性があるということだ。



北朝鮮「ロケット発射時期を調整」…その理由は?

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