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【社説】偽造と不正で汚れた韓国原発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨日発表された監査院の原発監査結果は衝撃的だ。この5年間、霊光原発に続いて古里原発にも、試験成績書を偽造した1555個の部品が納品されたことが明らかになった。このうち17個の部品は原発の安全と直結した分野に設置されていることが確認された。国家最高の核心基盤施設である原発がこうした部品で稼働していたということにただ唖然する。それだけではない。2月の古里1号機の停電も、発電機二重化補完措置を怠ったために生じた人災だと判明した。原発職員が部品不正で約17億ウォン(約1億3000万円)を横領したというのだから言葉が出ない。こういう原発を海外に輸出するとは、恥ずかしくて頭を上げることができない。

その間、韓国水力原子力が独占してきた原発は、閉鎖と秘密主義で遮断された聖域だった。淀んだ水は腐るものだ。古里1号機事故当時は発電所長が緘口令を出して隠蔽を図った。部品保証書の偽造は納品会社従事者の内部告発で明るみに出て、偽造部品事件も外部の情報提供で捜査が始まった。もう韓水原の独自の監視機能は信じられない状況になった。国民は自分の命を守るために、韓水原の大手術を要求している。韓水原は自らの存立基盤が崩れていることを悟る必要がある。

原発の安全性を担保するには、監査院の監査結果に対する厳格な責任追及が欠かせない。検察は告発された問題を容赦なく暴いて司法処理しなければならない。国民的な不信を解消するために、韓水原自らが部品全数調査を急ぐ必要がある。にもかかわらず最も理解しがたいのは韓水原労組の態度だ。労組は原発メーン制御室にカメラを設置するという後続措置に対し、「プライバシーの侵害」だと反発している。自分の私生活は重要で、国民の生命は眼中にないような情けない反応だ。仮に怠惰な勤務で大型事故が発生し、莫大な国民的犠牲を招いた場合、誰が責任を取るのか。韓水原と労組は最小限の恥は知るべきだ。今は骨身をしみるほど反省するべきであり、反発する時ではない。

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