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<韓国古里原発部品偽造>核心部品17個も…最悪の場合は非常用発電機ストップ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

古里原子力発電所。

民官合同調査団に摘発された部品は、ほとんどが原子力発電所の安全を脅かすほど重要なものだ。国内試験成績書を偽造して摘発されたのは180品目で、部品数は1555個。うち海水取水ポンプに入る8品目17部品は原発の安全と直結する。これまで摘発された品目をすべて合わせると、計370品目、部品数は1万100個にのぼる。

海水取水用ポンプ内の核心部品であるインペラー・バルブ・ウェアリングも含まれている。このポンプは原子炉以外の原発機器の過熱を防ぐ冷却水の熱を海水を引いて冷ます役割をする。冷却水を海水でまた冷却するということだ。

インペラーはポンプ内にある羽根車で、水を引き込む。バルブはそのポンプの流入口を開閉し、ウェアリングはインペラー周辺の摩耗を防ぎ、密閉する役割もする。このポンプがきちんと作動しなければ、各種計測器など原発内の機器が過熱し、誤作動する可能性が高い。その場合、原発の状況を正しく把握するのが難しくなる。


このポンプは非常用発電機が稼働すれば、その熱を冷ますための冷却水をまた冷却したりもする。ポンプが故障すれば、非常時に作動する非常用発電機が過熱で停止する可能性もある。この場合、原発全体の電源供給が中断するおそれもある。

ポンプは非破壊試験成績書を偽造した。非破壊検査は、部品を分解できないため、内部に亀裂がないかどうかを超音波やX線で内部をのぞいて見る検査法。こうした検査をしない場合、部品に異常があっても確認できない。

外国の品質検証書を偽造したことが確認された継電器・フューズ・スイッチは電源系統の安全と直結する。継電器は異常電流を感知して電源遮断機に信号を送り、作動させる役割をする。異常電源監視装置ということだ。継電器が不良品なら、異常電流をきちんと確認できず、電源を遮断すべき時に遮断できない。電源を遮断すべきでない時に遮断するなど誤作動が起こる可能性もある。結局、電源系統に異常が発生すれば、原発が突然停止するなどの深刻な事故が発生する。

原子力安全委員会のオム・ジェシク安全政策課長は「この10年間に国内会社が納品した安全等級部品に対し、試験成績書の偽造がないかどうか全数調査する計画」とし「原発の安全を脅かすことが再発しないよう改善対策を用意していく計画」と述べた。

◇原発“偽造部品”摘発の経緯

11月5日=知識経済部が発表 237品目7682部品(蔚珍3号、霊光3・4・5・6号機に設置)

11月15日=民官合同調査団が1社を追加摘発、4品目154部品(霊光5号機)

11月27日=原発部品民官合同調査団が従来の会社を追加摘発 49品目765部品(蔚珍3・4号機、霊光3・4・5・6号機)

12月5日=監査院が2社を追加摘発 138品目966部品(古里3・4号機など)

※購入した部品を基準 資料:原子力安全委員会、監査院

◇最近の韓国原発事故

2012年8月19日=新月城1号機の制御棒異常で原子炉自動停止

7月30日=霊光6号機制御棒駆動装置の電気供給設備異常で原子炉停止

2月9日=古里1号機の電源供給遮断で冷却システム稼働中断

2011年10月11日=蔚珍6号機の冷却材ポンプ停止で原子炉自動停止

4月19日=古里3号機の作業者の過失で電源供給中断、非常用発電機稼働

2月18日=新古里1号機試運転中に蒸気発生器に問題発生、原子炉停止

資料:原子力安全技術院



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