韓国チームの主将・韓煕円（ハン・ヒウォン、３４）は１０人目・柳簫然（ユ・ソヨン、２２、ハンファ）の勝利で優勝を決めた後、安堵のため息をついた。

韓・米・日ツアー賞金王（キム・ハヌル・朴仁妃・全美貞）をはじめ、世界ランキングトップ１０の３選手が含まれた歴代最強ラインアップ。しかし日本の猛追撃を受けた。韓煕円は「早くに勝利を決められる可能性もあったのに、序盤がうまくいかなかった。しかし後輩たちがやってくれると信じていた」と語った。

韓国がＫＢ金融カップ第１１回韓日女子プロゴルフ国家対抗戦で苦戦の末、日本を退けた。韓国チームは３日、釜山（プサン）ベイサイドＧＣで行われた２日目のシングルストロークマッチプレー１２競技で５勝４敗３分けをマーク、勝ち点１３点を獲得し、結局２３－１３で勝利した。勝ち点で１０点差がついたが、薄氷の勝負だった。


初日、韓国はフォアサム（２選手が１球を交代で打つ）とフォアボール（２選手が各自のボールを打ち、良いスコアを採択）６競技で５勝１敗（勝ち点１０点）と日本を圧倒し、早くに優勝が決まる雰囲気だった。しかし前日晩、サムギョプサル（豚ばら肉）で会食をしながら戦意を固めた日本は２日目、韓国を追い込んだ。

日本は序盤の６競技で４勝２分け（勝ち点１０点）をマークし、あっという間に競技を振り出し（１２－１２）に戻した。日本チームの主将・茂木宏美（３５）がイ・ボミ（２４）に２打差で勝ち、２人目の馬場ゆかり（３０）は韓煕円を１打差で退けた。敗色濃厚だった井芹美保子（２７）と服部真夕（２４）は、最後の１８番（パー４）で１０メートル以上のバーディーパットを決め、全美貞（チョン・ミジョン、３０）、金慈鍈（キム・ジャヨン、２１）と劇的に引き分けた。

流れを変えたのは許允境（ホ・ユンギョン、２１）。初日に楊秀珍（ヤン・スジン、２１）とパートナーを組んで韓国唯一の敗戦を喫した許允境は２日目、森田理香子（２２）に４打差をつけて勝ち、韓国にこの日の初勝利をもたらした。勝機をつかんだ韓国は楊秀珍が引き分け、エースの朴仁妃（パク・インビ、２４）と柳簫然が続けて勝って優勝を決めた。崔羅蓮（チェ・ナヨン、２５、ＳＫテレコム）と最後の申智愛（シン・ジエ、２４、未来アセット）は２日連続で勝利した。

不況のため中断され、３年ぶりに再開された韓日戦でまた優勝カップを手にした韓国は、歴代成績を６勝３敗２分けとした。２勝をマークした朴仁妃が大会最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれ、優勝賞金１人当たり３００万円とともにボーナス１００万円を受けた。