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【中央時評】金正恩の北朝鮮は変化しているのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。

来年は南北関係が改善すると、ほとんどの人が考えている。 楽観主義者は金正恩(キム・ジョンウン)の若い夫人と現代的ライフスタイルを挙げている。 また金正恩が権力を軍部から労働党に移しているという証拠もある。 叔母の夫である張成沢(チャン・ソンテク)の影響力はさらに強まった。

最近モンゴルで開かれた朝日交渉に出席した日本当局者は、北朝鮮代表団が以前に比べてはるかに自信を抱き、余裕がある姿だと語った。 過去には軍部統制の手中にあった彼らが、準備された発言だけを朗読するレベルだったということだ。 日本当局者はこうした変化が張成沢によるものだと指摘した。 軍部が運営していた2つの貿易会社が内閣に移管され、総参謀長の李英鎬(リ・ヨンホ)が突然解任されたりもした。 これと同時に北朝鮮では金正恩偶像化宣伝が進行中で、彼の権力が強化されていることを見せている。

これは北朝鮮に変化が迫っている状況なのか。 不幸にも上の事例は、北朝鮮の対南脅威が減ると予想する根拠にはならない。


最近、北朝鮮がシリアに輸出するミサイル部品を積んだ中国船が釜山で見つかったという報道があった。 この事件には注目すべき3つの事実がある。 一つ目、北朝鮮のミサイルまたは武器輸出は国連安全保障理事会決議案1619号と1874号の違反という点だ。 二つ目、シリア政府は自国民を大量虐殺している。 三つ目、北朝鮮はイスラエル空軍が07年に破壊したシリアのアル・キバル核団地の背後という点だ。 北朝鮮は核拡散活動を減らすどころか、他の危険国家との協力を強化すると推定される。

金正恩が核問題で柔軟な立場を見せるだろうか。 最近、国連駐在の北朝鮮次席大使は「北朝鮮はすでに核保有国」とし、「相応の待遇を受けるべきだ」と国連の対北朝鮮制裁を非難した。 軍部の影響力も全く弱まっていない。 李英鎬総参謀長は解任されたが、韓国海軍哨戒艦「天安」・延坪島(ヨンピョンド)攻撃の主犯である金格植(キム・ギョクシク)が大将に昇進し、副総参謀長になったと推定される。 金格植が一時上将に階級が下がったのは、延坪島攻撃に関与したからではなく、韓国の反撃に対処できなかったからだった。 延坪島攻撃は金正恩が直接命令を下したと把握されている。

軍部に金正恩忠誠派が配置されたとしても、軍部が核・ミサイル能力の強化を中断することはないだろう。 軍部が運営する貿易会社が内閣に移管されたことも喜べることではない。 貨幣偽造や麻薬取引などは、すでに労働党と金正恩一家の指揮下で運営されているからだ。



【中央時評】金正恩の北朝鮮は変化しているのか(2)

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