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「アジア人は愚か」? 豪州で韓国人暴行事件…アジア系人種差別犯罪に拡大か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今年、オーストラリア内で起きたアジア系暴力事件

豪州で韓国人を対象にする無差別暴行事件が25日また発生した。今年に入って4件目だ。こうした暴行事件は中国人や日本人も例外ではなく、人種差別犯罪に広がる雰囲気だ。

豪州警察によると、ブリスベンに居住するチョさん(28)はこの日0時30分ごろ、家で通話状態がよくないため外で電話をしているところ襲われた。2人の白人青年が電話機を貸してほしいと言ってこれを持っていこうとした。返すよう要求すると、2人は暴力を振るってチョさんの頭と顔を集中的に攻撃した。チョさんが反撃する姿勢を見せると、2人は駐車していた車に乗って逃げた。チョさんは昨年7月、ワーキングホリデービザで豪州に行き、肉工場で清掃の仕事をしていた。

先月、豪シドニー・ウルティモのある住宅街で30歳代の会社員キムさん(33)が男4、5人から暴行を受けた。ゴルフクラブなどで殴られて頭蓋骨にひびが入り、肋骨2本が折れる重傷を負った。9月にはメルボルンで30歳代の留学生チャンさんが10代の白人青少年およそ10人から人種差別的な集団暴行を受け、凶器で子指を切られる事件が発生した。3月には韓国人留学生キムさん(34、女性)が路地で会った男から放火にあい、上半身の皮膚の40%にやけどを負った。一連の事件はすべてアジア人密集地域で起きた。


チョさんは調査中に警察から「夜遅く出歩けば危険なのに、アジア人はなぜそうするのか分からない。アジア人は愚かだ」と言われたと明らかにした。

豪州の人種差別犯罪は日本人・中国人も例外でない。4月にはシドニーで白人の10代6人が中国人留学生2人に「アジアの犬」と言って暴行を加えた。同じ月、20代の日本人女性観光客が白人の男に監禁されて性暴行を受けた後、かろうじて脱出するという事件があった。09年にはインド人留学生がパーティー中に白人の男に刃物で腹部を刺されるなど、インド人を対象にした暴行事件が相次いだ。この事件は豪州全域で大規模デモに広まり、3年でインド人留学生は30%水準に減った。中国人留学生も20万人から16万人に減少するなど下落傾向にある。現地韓国人は留学生3万人、ワーキングホリデー滞在者3万人を含めて約14万人。

09年177億ドルだった豪州の留学収入は2010年は172億ドル、2011年は139億ドルと急減している。留学・観光産業は豪州国内総生産(GDP)の20%を占める3大産業。豪州の人種差別犯罪は、1973年に廃棄されたもののまだ一部の国民の間で残っている白豪主義(白人優先政策)情緒が原因と指定される。教育熱が高いアジア系住民の子どもが医師や弁護士など専門職に就くケースが急増しているのも要因に挙げられる。

キャンベラ駐在韓国大使館のカン・ヨンフン政務担当公使は「アジア人が急増しているので、相対的にアジア人を対象にした犯罪が増えるおそれもある」とし「しかし豪州政府が主力事業である留学分野の減少傾向に敏感に反応しているだけに、円満に解決されるだろう」と説明した。



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