ホンダ自動車が北米専用モデルとして開発したミニバン「オデッセイ」と大型SUV(スポーツ用多目的車)「パイロット」が今月末から韓国で販売される。今月初め、京畿道楊平で「パイロット」に試乗した鄭祐泳(チョン・ウヨン)ホンダコリア代表(写真=ホンダコリア)。
ホンダコリアは08年に最高の年を送った。同年に韓国で売れた輸入車5台のうち1台がホンダだった。輸入車市場シェア20%、月平均1029台の販売で輸入車1位になった。しかし翌年、赤字に転じた。売上高は3060億ウォンから1646億ウォンとほぼ半分となり、9億ウォン(約7000万円)の赤字を出した。それ以来4年連続で赤字だ。
日本で生産した車を輸入して販売するため、円高の影響で国内販売価格が高くなった。ホンダは04年に韓国に進出して以来8年間、日本から車を輸入した。セダンの「アコード」「シビック」、SUV(スポーツ用多目的車)の「CR-V」、ハイブリッドスポーツカーの「CR-Z」など、現在販売中のモデルはすべて日本の鈴鹿工場で生産されている。
韓国車とドイツブランドの影に隠れたホンダが韓国市場でのシェア奪還のために選択した戦略は米国産ホンダ車。製品ラインアップも拡大し、車両の輸入先多角化で為替リスクを減らせるからだ。今月30日に出すミニバン「オデッセイ」と大型SUV「パイロットは米アラバマ工場で、来月中旬に登場する新型「アコード」とCUV「クロスツアー」は米オハイオ工場から輸入する。「シビック」ハッチバック(5ドア)は英国産だ。
ホンダ、米国産「オデッセイ」で韓国で復活狙う(2)
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