文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補(右)と安哲秀(アン・チョルス)無所属大統領候補が再会した。文候補と安候補が18日晩、ソウル貞洞の飲食店で会談した後、取材陣の前で握手している。
陪席者なく25分間会った両候補は、新政治共同宣言の核心である国会議員の定数調整に合意、19日から協議チームを再稼働し、候補一本化方式を議論することにしたと、双方の報道官が説明した。これに先立ち文候補は「速かな妥結のため、世論調査であれ、“世論調査プラスアルファ”であれ、候補一本化案を安候補側が決めるように任せる」と述べた。
協議再開の決定的契機は、この日昼の李海チャン(イ・ヘチャン)民主党代表と最高委員の総辞職だった。民主党の革新を要求しながら一方的に協議を中断した安候補としては、李代表体制の退陣だけで民主党の革新が実現したと受け止めたということだ。
昼12時に国会で1時間の最高委員会議を終えた李代表は「政権交代と候補一本化のために一粒の小麦になろうと思う」と述べ、指導部総辞職を発表した。朴智元(パク・ジウォン)院内代表だけが通常国会まで席を維持することにした。また民主党は文候補に党代表権限代行を兼任させることにした。李代表の電撃辞任は膠着状態に陥った候補一本化交渉を再開させると同時に、民主党支持層の結集を狙ったものとみられる。
30分後の午後12時30分には文候補が党事務所で緊急記者会見をした。文候補は候補一本化案を安候補に一任したことについて、「現場投票であれ、国民参加競合戦であれ、基本的な候補一本化の枠については全面的に安候補側に任せるということ」と説明した。野党支持層に「寛大な譲歩」という認識を抱かせ、“先輩”イメージを高めようという狙いと解釈される。
また30分後の午後1時、光州にいた安哲秀候補は地域報道機関共同会見で「自分のすべてをかけて必ず候補一本化を実現させる。会って話せば誤解はすべて解けるだろう」と述べた。協議を破棄するかもしれないという野党支持層の疑いを眠らせようという意中を表したのだ。
これに対しセヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)候補は「国民の生活と関係がない候補一本化イベントは、国民の知る権利と選択権を侵害する誤った政治」と述べた。
一方、両候補は1回のテレビ討論と世論調査による選挙戦を有力視しているが、他の方法が追加される可能性もある。02年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)-鄭夢準(チョン・モンジュン)候補一本化当時の世論調査の質問は、李会昌(イ・フェチャン)候補支持者を除いた回答者に対し、「ハンナラ党(現セヌリ党)の李会昌候補と競争する候補として、盧武鉉候補と鄭夢準候補のうち誰を支持しますか」だった。
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