日系金融が韓国の貯蓄銀行市場に相次いで進出している。写真は19日に営業を開始した親愛貯蓄銀行のソウル・瑞草洞本店。5月に整理された未来貯蓄銀行を日本のクレジットカード会社のKCカードが買収し新たなスタートを切った。
低い調達金利と貸し付けノウハウを前面に出し消費者金融業界を占領した日系金融が今度は貯蓄銀行市場をノックしている。一時業界2位だった未来貯蓄銀行が日系金融に買収されたのに続き、現在業界1位の現代スイス貯蓄銀行も日系金融に経営権が移る可能性があると伝えられた。「ラッシュ・アンド・キャッシュ」で知られるA&Pファイナンシャルも真剣に貯蓄銀行買収を検討しているとされる。
消費者金融市場で日系金融の影響力は強大だ。2002年の消費者金融業合法化以後先を争って韓国に進出した日系消費者金融は、2006年には一時消費者金融業界1~10位を占めるほどだった。秘訣は低い調達金利と貸し付けノウハウだ。金融委員会関係者は、「日本は韓国より20年先に消費者金融業が合法化され、これまでに貸し付け審査と取り立てのノウハウが十分に積まれていたようだ。10年以上続いた超低金利のため資金調達費用も韓国の業者より極めて低い」と話す。
相次ぐ日系金融進出の知らせに貯蓄銀行業界が緊張する理由だ。貸し付け審査と取り立てノウハウが発達した日系金融が貯蓄銀行を通じ預金業務まで行えば、消費者金融市場のように急速に勢いを拡張できるだろうという見通しだ。ハナ金融経営研究所のノ・ジンホ研究委員は、「貸し付け審査をする際の担保価値や信用等級のような定量的評価に依存している韓国の業者とは違い、日本企業は長い間のデータ蓄積を通じて積み上げた定性的評価が威力を発揮していると聞いた。このような競争力を前面に出して貸付金利を低くするならば、消費者金融市場のように当面は韓国企業が押しやられる可能性がなくはない」と話した。
このような競争が消費者にはメリットとなるという期待も出てくる。消費者金融・貯蓄銀行に関係なく年30%台の金利一色である信用貸付市場に変化が来るという楽観論だ。
金融監督院のチョ・ソンモク貯蓄銀行検査1局長は、「日系消費者金融が貯蓄銀行を買収し調達金利を年5%前後に下げれば信用貸付もやはり年20%前後で供給するとみる。銀行と消費者金融の間で広がった金利の格差を埋める効果を出せるだろう」と話した。チョ局長は、「2002年の消費者金融業合法化当時、韓国企業が準備する間もなく日系消費者金融が押しかけた時とは状況が違う。健全な競争が起きるものとみている」と話した。金融委員会のクォン・テヨン中小金融課長は、「日本の消費者金融は韓国より確実にノウハウが蓄積されているのは事実。韓国の消費者金融が日系業者の営業ノウハウを早く学んでいるように、貯蓄銀行業界も今回の機会を通じて貸し付け審査能力などを向上させられるものと期待している」と話した。
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