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日本が過去最大の貿易赤字…対中輸出の減少が直撃

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本は貿易大国だ。輸出は日本を一時米国に匹敵する経済大国にした一番の貢献者だった。「メードインジャパン」で世界の製造業を席巻し、その伝統は相変わらずだ。そんな日本の輸出戦線に異常なシグナルが明確に感知されている。2012年度上半期(4~9月)に過去最大の貿易収支赤字が発生したのだ。

1990年代のバブル経済崩壊後も貿易は黒字を計上し続けた日本がなぜこのようになったのだろうか。その背景には▽領土紛争にともなう対中輸出の鈍化▽電子業界の競争力低下▽続く円高▽原子力発電所使用中断にともなうエネルギー輸入急増――など、日本ならではの4重苦が挙げられる。

22日に日本の財務省が発表した貿易統計によると、上半期の貿易収支は3兆2190億円の赤字だった。輸出額は2%減少した32兆1603億円、輸入額は2.6%増加した35兆3793億円だった。これは1979年に輸出入統計が公式発表されてから最大の赤字だ。また、2011年度上半期以後1年半連続で赤字だ。輸出減少幅は自動車が14.6%、船舶が40.4%、半導体など電子部品が7.8%だった。輸入増加幅は通信機器が90.3%、原油が26.0%、液化天然ガス(LNG)が11.4%などだった。


赤字拡大の最も直接的な原因は対中輸出の減少だ。経済専門家らの懸念通り、尖閣諸島(中国名・釣魚島)紛争以後の中国での日本製品不買運動が対中輸出に深刻な悪影響を及ぼしたのだ。4~9月の日本の対中貿易赤字は1兆5309億円で全貿易赤字規模の半分近い48%を占めた。米国と欧州、東南アジアで稼いだ外貨を中国との貿易赤字で相当部分を食いつぶしたわけだ。

さらに大きな問題は対中貿易赤字が10月以後さらに拡大するという点だ。先月の対中貿易赤字は3294億円でこの中には不買運動の余波が半月分だけ反映された。9月の対中自動車輸出は前年同月比半分に近い44.5%の減少を記録した。この余波で先月の全貿易収支は5486億円の赤字で3カ月連続の赤字となった。

日本経済新聞は先月には反日デモが半月分反映されたが、1カ月分がすべて反映される10月以後はさらに大きな打撃を受ける公算が大きいと報道した。

フィナンシャルタイムズは専門家らの話として、急激な輸出減少の影響で日本は今年第3四半期と第4四半期に景気後退を避けることはできず、日本銀行が今月中に追加の量的緩和を実施することが予想されると報道した。

構造的には続く円高もまた日本の輸出競争力を落としてきた。漢陽(ハンヤン)大学経営学科のイ・サンビン教授は、「日本と競合製品が多い韓国が円高にともなう為替効果を得ている」と話した。日本の輸出産業の尖兵である電子業界の競争力低下も貿易大国の地位を揺さぶっている。日本の3大電子メーカーのパナソニック、ソニー、シャープは例外なく事業不振に苦しめられている。弱り目にたたり目で東日本大震災後に原発の稼動が事実上中断され、火力発電用エネルギーの輸入が急増したことも貿易収支を悪化させた。



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