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【社説】新体操の妖精に傷を負わせたスポーツ界のあつれき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
“新体操の妖精”ソン・ヨンジェ選手が17日、イタリア招請大会の「セリエA」に選手登録をするため出国しようと仁川(インチョン)空港に行ったところ、航空便の予約キャンセルの通知を受け引き返すというあきれたことが起こった。イタリア体操協会は電子メールで、「大韓体操協会からソン・ヨンジェ選手がきょう出国できなくなったという連絡を受けチケットをキャンセルした」と明らかにした。

ソン選手のマネージメント事務所のIBスポーツは、ソン選手が参加を希望しコーチも出場を推奨したが、体操協会が一方的に不参加を通知したためこうしたことが起きたと主張した。体操協会は選手登録のためにイタリアまで行くのは行き過ぎという判断の下、選手保護の側面から不参加を通知したと釈明した。

だが、ソン選手個人の立場から見れば、これは選手管理の主導権をめぐって起きたスポーツ界のあつれきのためというのがスポーツ界の指摘だ。協会の立場ではオリンピック以後、商業的活動に選手が振り回されていると考える。所属事務所の立場ではこれまで育ててきた選手を協会が足を引っ張っていると感じた可能性が大きい。


最も重要なのはマネージメント会社でも協会でもなくソン選手だ。ソン選手はまだ10代のため1人で自身の立場と行動を決めることはできない状況だ。そのような選手にこのように傷を負わせたことは決して望ましいことではない。行きたい大会に参加して技量を競い経験を積むことは選手に重要だ。それは協会がむしろ助けるべきことだ。協会は数多くの選手をいちいち管理できない。したがってこれまでマネージメント会社が選手を管理してきた業績を認めなければならない。

マネージメント会社も選手の立場を考慮した合理的管理が切実だ。実際にソン選手はロンドン五輪以後、各種スケジュールで忙しい日々を送ってきた。ソン選手はスポーツ選手としてたゆまぬ訓練と練習が必要だ。技量もさらに育てなければならない。各種国際大会参加を通じ経験も豊富に積まなければならない状況だ。

育っていく選手の未来のために大韓体操協会とマネージメント会社が一歩ずつ譲歩し接点を探る努力をしなければならない。ソン選手を世界的な選手に育てるのは協会とマネージメント会社両方の責任だ。



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