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【社説】「不幸な事故」がないよう中国当局も努力すべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国漁民が韓国海洋警察が発射したゴム弾に当たって死亡したのは遺憾だ。しかし違法漁労の取り締まりに対し、各種凶器を持って激しく抵抗した中で発生したため、やむを得ない状況と考えられる。正確な事件の経緯は調査結果が出てこそ分かるだろうが、ひとまず海洋警察の取り締まりは適法だったと判断される。

韓国の排他的経済水域(EEZ)で違法漁労をする中国漁船の横暴は、中国人でさえも「海賊行為と変わらないのでは」と話すほど悪名高い。鉄甲と鉄串で武装した中国漁船の姿は“海賊船”という言葉がより似合う。中国漁民が海洋警察の取り締まりに暴力で抵抗し、海洋警察要員の生命を脅かすことも多い。実際、昨年12月にはイ・チョンホ警査が刃物で刺されて死亡し、09年にはパク・ギョンジョ警衛が鈍器で海に落とされて死亡している。

中国漁民がこのように激しく抵抗して違法漁労をする理由は、中国当局の取り締まり意志が弱いからだ。中国沿岸海域の魚族資源が枯渇し、韓国のEEZで違法漁労をする中国漁民に対し、事実上放置する態度を見せてきたからだ。昨年のイ・チョンホ警査の死亡をきっかけに、最近、韓中両国は中国漁船の違法漁労行為を取り締まるための交渉で、ホットラインを構築するなど大きく進展したのは事実だ。しかし暴力を振るう漁民に対する取り締まり問題などについては進展がないという。中国側が自国漁船の保護を強く主張しているからだ。


中国漁船の違法漁労はますます増えている。摘発された船の数は2010年の370隻から昨年は584隻に増え、今年は700隻に達する見込みだ。韓国漁民のタチウオ漁獲量は06年の6万3739トンから昨年は3万3101トンに減るなど、被害は大きい。したがって韓国としては取り締まりをさらに強化するしかなく、中国側が自国漁船の違法行為を積極的に遮断しない限り、韓国の取り締まり要員と中国漁民の“戦争”は続くしかない。中国政府の前向きな姿勢を求める。



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